今日のみ言葉(2011年5月15日)【No.56】

2017年4月15日

「だから、わたしたちは落胆しない。たといわたしたちの外なる人は滅びても、内なる人は日ごとに新しくされていく。」
(コリント人への第二の手紙 4:16)

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男性は「髪」から、女性は「お肌」の変化から「人生の後半期が始まった」と実感する人が多いようです。私たちの外なる人と呼ばれる肉体は、個人差があるにせよ例外なく衰えていきます。それは外見が時と共に変わっていき、今まで出来ていたことができなくなったりという喪失体験というべきものです。人間は失うことにストレスを感じます。ですからガッカリするのです。しかし、クリスチャンは落胆しません。今日の聖句にあるように、「内なる人は日ごとに新しくされていく」からです。

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内なる人とは、私たちの心、魂、霊、と呼ばれるところです。目に見えない内側の部分がこれに当たります。年齢を重ねる毎に頭がボケていく、と私たちは信じていますが、聖書はそれと反対のことを言っています。ただし、最近ブームになっている脳科学の理論によって、いつまでも頭脳明晰で感情豊かでいられるということではありません。
聖書が言っているのは、内にいただいた神の命がいつも新鮮な輝きを放つということです。それは失うことを恐れる生き方とは全く正反対の、すすんで失うことにより内なる命が豊かに輝き出す生き方として現れます。

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トヨタ自動車のカーデザイナーを務めた星野隆三さんは、ワゴン車エスティマを手がけられました。エスティマは「バラバラになったアメリカの家族を一台に乗せようというコンセプトで造られ、生命力を表す卵型のデザインは多くのユーザーの心を捕らえた」と評される人気車となりました(佐藤順主筆,「御翼」2011年4月号その1より)。しかし、職場は仕事はできて当たり前の世界。生き甲斐を仕事だけに見出すことは出来ませんでした。

星野さんはクリスチャンになった後、仕事の意味が変わったといいます。「かつて、芸術は神を賛美するために存在しました。けれど、ルネッサンス以後、神を捨てて人間中心になった。それが混乱をもたらしたのです。人間は神に造られたのですから、人間の創造行為は神の賜物なのです。創造活動にありがちな自己主張や独断を捨てて、神からいただいた賜物を、神が用いて下さるように祈り、自分自身を主にゆだねる時、最も良い表現ができると思うのです」(佐藤順主筆,「御翼」2011年4月号その1より)。

自分が認められたいという思いをあっさりと捨てることができるのは、それ以上の創造の恵みを神と共に味わうことが出来るからです。星野さんはその後、大学教授に転身。能力至上主義ではなく、神から知恵が与えられることが大切だと学生たちを励まし、育てておられ、そこに生き甲斐を感じているのです。

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神様はあなたに命を与え、日ごとにその命を新しくして下さいます。
新しい心で今日一日をスタートして参りましょう。

初期,御言葉

Posted by maruyama