今日のみ言葉【No.1448】(2017年 1月13日) 057 「十字架上の二人の犯罪人」(1)
されこうべと呼ばれている所に着くと、人々はそこでイエスを十字架につけ、犯罪人たちも、ひとりは右に、ひとりは左に、十字架につけた。
(ルカ23:33)
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あなたの親戚が1億円を遺産としてくれる、となったら、どうなさいますか?
実際に100万ドル(約1億円)を分け与えた人がいます。
鉄鋼王と称され、アメリカ史上2番目の富豪アンドリュー・カーネギーです。
彼は親戚の一人に対して、100万ドルの遺産が受け取れるように配慮して世を去りました。
もらった人はカーネギーの死後、感謝にあふれて生活していたかというと、全くその反対でした。
彼はカーネギーに対して悪口三昧の生活をしたのです。
その言い分は、
「カーネギー老は慈善事業に3億ドルも寄付しながら、自分にはわずか100万ドルというはした金しかくれなかった」
というものでした。
人間とはそういうものです。
「あなたのせいで私はこんな不幸な思いをしている」
その典型的な例がイエス様の両脇で十字架につけられた犯罪人たちでした。
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イエス様の十字架刑の時、二人の犯罪人がその左右に同じように十字架にかけられました。
十字架刑に処されるのですから、彼らは間違いなく極悪人です。
通常、ローマ法では、死刑判決が下っても即日執行とはなりません。10日間の猶予期間を置いてから刑が執行される決まりでした。
しかし、イエス様のゆえに二人の犯罪人たちの運命は早まってしまいました。
彼らは「こいつのせいで自分はひどい目にあわせられている」と感じました。
それが彼らの言葉と態度を通して読みとることが出来ます。
「一緒に十字架につけられた強盗どもまでも、同じようにイエスをののしった。」
(マタイ27:44)
そのうちの一人は、自分の最後が近づいている中で、同じ苦しみの中にある人に悪口を言い続けました。
ここにアダムとエバ以来の人間の罪、「責任転嫁」が見えます。
「あなたのせいでこうなった」
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ところが、もう一人の犯罪人は全く正反対で、悔い改めました。
イエス様は十字架上で7つの言葉を語られましたが、その2つ目が
「よく言っておくが、あなたはきょう、わたしと一緒にパラダイスにいるであろう」
(ルカ23:43)
です。
これは悔い改めた犯罪人に向けて語られた言葉です。
イエス様は彼に天国に行ける保証を与えられたのです。
あれほどまでに一緒に罵り続けていたのに、何が彼を変えたのでしょうか?
それはイエス様の一貫した態度と、十字架上の最初の言葉だったのではないでしょうか?
その詳細は次回に譲ります。
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