今日のみ言葉【No.1325】(2016年 7月 9日) 014 「百卒長とそのしもべ」(3)
使にきた者たちが家に帰ってみると、僕は元気になっていた。
(ルカ7:10)
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「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ」
これは、旧日本海軍連合艦隊司令長官、山本五十六(やまもといそろく)の言葉です。
太平洋戦争開戦の真珠湾攻撃を指揮した軍人であっても、言葉だけで人は動かないものだと痛感しています。
なお、これには以下のような続きがあるそうです。
「話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。」
「やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず。」
人心を掌握し、人を動かすために苦労した経験からにじみ出た名言です。
それから見ると、ただ言葉だけを頂きたいと願い、それによって自分のしもべは癒されると信じた百卒長の信仰が、いかに特別なものであったかがわかるのではないでしょうか。
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そしてしもべは癒されました。
ただし、
「使にきた者たちが家に帰ってみると、僕は元気になっていた。」
(ルカ7:10)
とあるように、いつ癒されたのかはわかりません。
それが良いのです。
聖書を読めば、使いの者が来て、イエス様が百卒長の信仰をほめた時点で癒しが起きたのだろうと推測できます。
しかし、当のしもべと百卒長は家にいたのですから、そんなことが起きていたなどとは知るよしもありません。
ですから、この癒やしは百卒長の力で起きたのではなく、純粋に100%、イエス・キリストによるものであることが明らかになっているのです。
もちろん、私たちが信じたがゆえに神の力が働きます。
人間を通して神は働かれますが、私たち人間は神の力を通すパイプに過ぎないのです。
人と神とをつなぐ役目に徹し、自分はただ信じ、祈り、待つ、という姿勢でいると、やがて
「僕は元気になっていた」
という神の御業を見るのです。
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あるキリスト教主義の学校で、校則を破った女生徒がいました。
彼女は、自分から先生に言い出そうか、どうしようか、迷いました。
そして、先生から言われたら、その時は正々堂々と認めようと覚悟を決めました。
ところが、1日たち、2日たち、3日たち…、何も言われません。
先生は何も言いませんが、どう考えてもわかっているはずです。
彼女は徐々に苦しくなってきました。
そしてとうとう、1週間たった時点で、自分の方から先生に告白し、1ヶ月の停学処分に服しました。
その学校は、「祈って待つ教育」を実践し、先生方はそれに徹したのです。
1ヶ月の謹慎中、先生方は何度も家庭訪問をし、何を教えるのでもなく、彼女が神様と向き合えるように、そっとそのそばに寄り添いました。
3年間の高校生活の中で、最も成長した期間がその1ヶ月であったそうです。
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祈って待ち、元気になる。
このイエス様との出会いを体験して参りましょう。
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