今日のみ言葉【No.1577】(2017年 7月28日)「 人生の基本姿勢」
主なる神は東のかた、エデンに一つの園を設けて、その造った人をそこに置かれた。また主なる神は、見て美しく、食べるに良いすべての木を土からはえさせ、更に園の中央に命の木と、善悪を知る木とをはえさせられた。
(創世記2:8〜9)
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エデンの園で人間は精神的にも肉体的にも最高の環境に置かれました。
彼はまず自分の造り主の存在を知っています。
自分は神から愛されていることがわかり、神と共に生きることに幸福感を感じる状態にいます。
また、自分を嫌いになることはありません。
この自分は神が造った最高の作品である、と自分を受け入れ、愛して生きています。
このような人間同士が結ぶ人間関係ももちろん良好です。
他者との間に何の問題もなく、お互いがお互いを助け、愛し、良い人間関係をさらに強くしていきます。
人が協力しあって生活環境を更に良いものへと進めていきますので、自然環境が人間に害を及ぼすことはありません。
エデンの園で人間は何もかも調和のとれた世界で過ごしていたのです。
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このような世界は夢物語だと考えてはいけません。
本当はこれがあるべき姿であり、人間が味わう「標準」だと考えるべきなのです。
アンデルセンの童話「みにくいアヒルの子」のように美しい白鳥の姿で生きることが当然なのです。
ただしこの「標準」は創世記第2章までの段階でのことで、第3章に見る人間の不従順から生じた罪の結果により大きく損なわれて現在の状況になっています。
神学的用語ではこれを「堕落」と言いますが、英語では単純に「fall(落ちる)」です。
あるべき位置から人間は落ちてしまい、今は非常に低い状態にあるというのが聖書が人間を見る見方です。
ですから、救いとは「回復」です。
行ったこともない高い目標に向かって登るのではなく、元いたあの場所に戻ること。
本来人間として当然いるべき位置に戻ること。
それが「救われた」ということなのです。
自分はみにくいアヒルの子なのだという誤ったセルフイメージを持っていた今までの生き方から、自分は白鳥の子なのだという本来の正しいイメージで自分を見ること。
この基本姿勢を知っていることが人生を祝福に導いていきます。
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この御言葉メールを読んでいらっしゃるKさんから感想のメールをいただきました。
「今朝の先生のメッセージを通しセルフイメージがかなりの勢いで上昇することができました。何度も読み返しております!」
様々なことで心くじける時、私たちは人に慰めを求めますが、必ずしも人は私たちに心地よい返答をしてくれるわけではないので、逆に心が沈み、しおれてしまうことがあるものです。
どうやらKさんはそのような状況だったようです。
そこに神の御言葉の力が働き、心の状態が上昇したので感謝だというありがたいお励ましのメールでした。
これに対して私は、
「上昇というより、あるべきいつもの場所に戻ったのではないでしょうか?」
と返信しました。
Kさんはすぐにお分かりになったようです。
「あるべきいつものの位置に戻った。上がった、下がったではないのですね!」
本来の「白鳥である自分」を知っていらっしゃるので、その位置に帰ってくれば十分なのです。
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エデンの園という基本姿勢に常に立ち返る人生を歩んで参りましょう。
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