今日のみ言葉【No.1065】(2015年 6月16日)

2015年6月26日

もろもろの国よ、近づいて聞け。もろもろの民よ、耳を傾けよ。地とそれに満ちるもの、世界とそれから出るすべてのものよ、聞け。
(イザヤ34:1)

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私の父が小学校時代、戦前でしたので「朝鮮人」の子供が同級生にいました。

その当時、朝鮮人は下に見られのが当たり前で、差別される側にいた時代です。

しかし、担任のW先生は若く、理想に燃える先生で、

「人種や国の違いで人間を差別してはならない」

とクラス全員に厳しく教え、その子を級長に指名しました。

昭和10年代、しかも山形県の田舎の米沢市で、それは画期的なことでした。

彼は先生の期待に応えてクラスをまとめ、他の生徒たちも全員協力し、大変良いクラスだったそうです。

戦後、級長だった彼は母国に戻り、韓国で相当の地位にまで上り詰めました。

W先生が亡くなられた時には、その忙しいスケジュールを割いて駆けつけ、私の父を始めとするかつてのクラスメイトと旧交を暖めあったと言います。

W先生のスケールの大きい考え方とその教えが実を結んだのです。

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イザヤ書が他の預言書と大きく違うところは、そのスケールの大きさです。

第34章ではエドムの滅びについて語られています。

預言される対象が自国のみにとどまらず、諸外国にも及んでいるのです。

つまり、神の働きはイスラエルのみに限られているのではなく、全世界の神でもあるのだ、と彼は強調しているのです。

このことから現在の私たちが汲み取れるメッセージは、神は教会の中だけ、クリスチャンの間だけで働くのではないということです。

一般社会の活動の中や、クリスチャン・他宗教・無宗教者のいずれにもかかわらず、神はその人々を通して働いておられる姿を見ること。

これがイザヤの眼を通して世界を正しく見ていくことにつながります。

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明後日に、私たちの教会が主催する年に1回の大きな講演会があります。

教会の方々のご奉仕に支えられていますが、それと同時に、教会員ではない方々の無償の協力もあって成り立っている講演会です。

クリスチャンでない方々なので、こちらも気を使って後でお礼をしようとすると、その方々は

「一切しないで下さい」

「やった甲斐がなくなります」

と言われてお断わりなさいます。

神はこのような方々を備えておられるのです。

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神の大きな御手の働きは、どこから来るか分かりません。

全世界的に働く神の助けが今日も意外なところから差し伸べられることを信じ、やるべきことをなし、一歩々々、確かな歩みを続けて参りましょう。

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