今日のみ言葉【No.918】(2014年10月20日)

あなたの怒りはわたしの上に重く、あなたはもろもろの波をもってわたしを苦しめられました。
(詩篇88:7)

——————

2014年の流行語大賞の候補に挙がっているのは、「消費増税」と「アナと雪の女王」だそうですが、私は個人的に

「ダメよ〜、ダメダメ」

のフレーズで大ブレイクした女性お笑いコンビの日本エレキテル連合が本命だと思っています(^_^;)。

ところで、この決め台詞とセットになって、同じ回数繰り返し言われているのに、全く気づかない言葉が

「いいじゃないの〜」

という前向きフレーズです。

人間は「ダメ」という否定的面に敏感に反応し、プラス面に鈍感でいることが多いようです。

-*-*-*-*-*-*-

詩篇第88篇は絶望の詩篇です。

全部で150ある詩篇の中で、最も暗く、望みが見えない叫びの詩篇です。

特につらいのは、救済者であるべきはずの神が、自分を苦しめる存在だと見えることです。

「あなたはわたしを深い穴、暗い所、深い淵に置かれました。」
(詩篇88:6)

助けてくれるはずの神が、実際には苦難を与えて自分を苦しめているとしか感じられません。

「あなたの怒りはわたしの上に重く、あなたはもろもろの波をもってわたしを苦しめられました。」
(詩篇88:7)

-*-*-*-*-*-*-

逆説的ですが、このことがわかると、人は苦しみの中でも祈りを絶やさずにいることができます。

苦しみに理由がないと人は耐えられませんが、その苦しみの出所が神からなのだと明確に分かれば、そこに解決のエネルギーを集中できるからです。

それがこの詩篇の記者の激しい祈りの原動力です。

彼は絡みつくように執拗に神に叫び訴え続けます。

このように自分の気持を出し切った後で、神のメッセージが素直に心に入ってきます。

ヨブも友人たちに向かって延々と自分の内なる気持ちを爆発させた後に、

「無知の言葉をもって、神の計りごとを暗くするこの者はだれか。」
(ヨブ記38:1)

という神の出現と続く神の語りかけを素直に受け取ることが出来ました。

彼が神に対して最後に語った言葉はこうです。

「それでわたしはみずから恨み、ちり灰の中で悔います」
(ヨブ記42:6)

神殿の中で

「ただ主の前に心を注ぎ出していた」
(サムエル記上1:15)

ハンナのように、自分の思いを神の前で吐き出した人は、スッキリとした気持ちで神が語られる言葉を受け入れることが出来るのです。

-*-*-*-*-*-*-

Aさんは働き盛りの中で病に倒れ、このままでは管理職としての仕事ができないと判断し、自ら降格を申し出ました。

ところが会社側では彼の苦渋の決断を評価してくれたと言うよりは、「体調不良は自業自得。会社側でも困っている…」という雰囲気をにおわせる冷たく厳しい対応でした。

多少なりとも暖かいねぎらいを受けるかと予想していた彼にとって、それは頭から氷水を浴びせかけられるような体験でした。

その後の待遇の冷たさは予想通りでした。

クリスチャンのAさんは神に祈りました。

「神様、どうか御心が成る会社へと変えて下さい。」

「冷たい上司を暖かい心の持ち主へと変えて下さい。」

1年の間、彼は情熱を持って祈り続けましたが、待てど暮らせど祈りが聞かれたという兆候は見えて来ません。

「神様、敵を愛する思いで必死に祈っているじゃありませんか!」

「御心が成るように祈っているじゃありませんか!」

「神様、あなたは何をなさっておられるのですか!」

祈り疲れたその時、彼はハッと気付かされました。

「私は周りを変えようとしていた…」

神がAさんに与えた祈りの応答は、自分を変えなさい、というメッセージだったのです。

彼の祈りはその日から変わりました。

「神様、どうか私が周りの状況にとらわれないように、今日一日を過ごさせて下さい。」

職場の状況は相変わらずですが、Aさんの心の中には爽やかな風が吹き渡り、鬱々とした日々から解放された毎日を送っています。

-*-*-*-*-*-*-

あなたの思いと気持ちを神の前に注ぎ出しましょう。

神の言葉を素直に受け取れる瞬間が今日備えられているからです。

-*-*-*-*-*-*-

※新規お申込みをなさる方へ

reg@mikotoba.org
へ空メールと送ると自動的に登録されます。
そして1分以内に申込確認メールが送信されます。

3分たっても来ない場合は
maruyama@mikotoba.org
からのメールが迷惑メールと判定され、ブロックされているからです。
そのままだと「今日のみ言葉メール」が受信できませんので、ご自分の「迷惑メール設定」を変更して下さいますようお願いいたします。

御言葉,詩篇

Posted by wp2016_toko