今日のみ言葉【No.886】(2014年 9月10日)

わたしの涙をあなたの皮袋にたくわえてください。
(詩篇56:8)

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八方塞がりという言葉があります。

どこにも助けがなく、逃れる場もない追い詰められた状況です。

開き直って自分を客観視できる人は、自分を笑って心の安定を得られるようです。

聖書が勧めている方法は、

「泣く」

ことです。

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今日の聖句の

「わたしの涙をあなたの皮袋にたくわえてください。」
(詩篇56:8)

は、ダビデが敵のペリシテ人に保護されているという一種異常な状態の中で詠まれた歌だとされています。

サウル王の追求から逃れているとはいえ、敵側で過ごすことは毎日の違和感との戦いだったでしょう。

何をしても壁に跳ね返されるような日々の中で、ダビデは涙を流すのです。

しかしその涙は無駄に流されてしまうのではないと彼は信じています。

「わたしの涙をあなたの皮袋にたくわえてください。」
(詩篇56:8)

と彼は祈ったのです。

つまり、神様は自分の気持を理解してくださるという信頼と、全てをご存知の神はこの涙のことも覚え、来たるべき日にそれを喜びに変えて下さると彼は信じていたのです。

ですから彼は涙を一滴々々流すたびごとに、これは今この時すぐ神の皮袋に貯えられ、わたしの悲しみも思いも全て神様は聞いて理解しておられる、という慰めに満たされたのです。

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このような神との交わりの積み重ねの末に、

「わたしは神に信頼するゆえ、恐れることはありません。人はわたしに何をなし得ましょうか。」
(詩篇56:11)

という勇ましい信仰告白が生まれてくるのではないでしょうか。

意識的に宣言をしたほうがよい場合もあるでしょう。

しかし、涙を流した末に導かれる宣言こそ本物の信仰に裏打ちされた宣言です。

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私どもの教会の会堂には、ティッシュペーパーが一箱、常に用意されています。

様々なお話を聞かせていただく時、涙があふれて止まらない方々が大勢いらっしゃるのです。

その時に、そっとティッシュの一箱をそばに置き、更にその隣にゴミ箱を置いて、私はその方の話に耳を傾けます。

その涙が神様の皮袋に一滴々々貯められていく神聖な瞬間です。

人はその後、必ず力を受けて、帰って行かれるのです。

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神はあなたの今の状態をご存知です。

神に信頼するあなたなりの一歩を踏み出してまいりましょう。

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