今日のみ言葉【No.3897】(2026年 4月20日)「生活の処方箋(312)『謙虚さへの気づき』」

あなたがたに言っておく。神に義とされて自分の家に帰ったのは、この取税人であって、あのパリサイ人ではなかった。おおよそ、自分を高くする者は低くされ、自分を低くする者は高くされるであろう」。
(ルカ18:14)

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A君は、四人兄弟の末っ子です。

家庭でも学校でも問題を起こし、家族がA君を連れてこられました。

しばらくすると、A君がすっかり変わり、ご両親やおばあちゃんがお礼に来られ、A君の家で最も権威あるおじいちゃんも、お礼に来られました。

そこで、A君に

「おじいちゃんに、謙虚に『僕のために行ってくれてありがとう』とお礼をするといいよ」

と申しますと、彼は

「自分でも自分が謙虚だと思う」

と言った上で、

「『おじいちゃん、行ってくれたんだってね、気がきくね』と言った」と言いました。

それを聞いて、傲慢を通り越してかわいさを感じました。

人はいつも自分の位置を語りますが、自分も、A君のように、知らずに横柄な態度や言葉を使っているのではないか、と深く省みさせられ、実るほどに垂れる稲穂のような歩みを心したいと思わされた出来事でした。

(※田中信生の『生活の処方箋』より)

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今日の『生活の処方箋』では、自分の未熟さや傲慢さに気づかず、知らず知らずのうちに高い立場から物事を言ってしまったA君が登場しました。

A君がおじいちゃんに対して「気が利くね」と言ったのは、本人は謙虚なつもりでも、無意識のうちに自分を相手より上の立場に置いていたからです。

ルカ18章に登場するパリサイ人も同じでした。

彼は自分こそ「正しい位置」にいると思い込み、取税人を見下して神に祈りました。

パリサイ人とは対照的に、取税人はこう祈りました。

「遠く離れて立ち、目を天にむけようともしないで、胸を打ちながら言った、『神様、罪人のわたしをおゆるしください』」
(ルカ18:13)

イエス・キリストは、自分の罪深さを自覚し、目を天に上げることさえできずにいた取税人こそが、神の前に正しいと教えました。

私たちは、知らず知らずのうちに、パリサイ人の「横柄さ」を身につける危うさを持っています。

人は経験を積み、知識を得るほど、無意識に「教える側」や「評価する側」という高い位置に立ってしまうのです。

しかし、本当に神の恵みを味わった人ほど、自分の不完全さを思い知らされます。

そうして自分の真の姿を知るからこそ、他者に対して腰を低くし、仕える者へと変えられていくのです。

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「自分は今、どの位置から言葉を発しているだろうか」

という問いを自らに向け、謙虚さを身にまとう人生を進ませていただきましょう。

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