今日のみ言葉【No.794】(2014年 4月 1日)
わたしの義は、なおわたしのうちにある。
(ヨブ記6:29)
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今日から消費税が8%になります。そしてやがて10%です。
消費者から搾り取るような悪政に見えないこともないですが、もしかしたら10年後、20年後に、「日本経済を救う大英断だった」という評価がなされているかもしれません。
かつて国鉄がJRに、電電公社がNTTに民営化された時も、同じようにひと騒動ありました。
何が正しいのかは、長い目で見なければ判断できないことがあるのです。
今現在の目で見えるところで「正しい」と思えることが、50年、100年という長い期間で見た時に果たして「正しい」と言えるかどうか、よく吟味しなければなりません。
「正義」というのはアニメのヒーロー物のように単純ではなく、取り扱いが難しいものなのです。
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ヨブはエリパズの言葉に大きな失望感を表します。
それは、全く味のないすべりひゆの汁のようであり、雨期には流れているのに乾期には干上がって水のない川のようなものだ、と言っています。
ヨブは絶望し、死を願いますが、
「わたしに教えよ、そうすればわたしは黙るであろう。」
(ヨブ記6:24)
とあるように、自分は正しいということを譲りません。
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それもそのはずです。神ご自身がヨブの正しさを認めています。
「あなたはわたしのしもべヨブのように全く、かつ正しく、神を恐れ、悪に遠ざかる者の世にないことを気づいたか」
(ヨブ記1:8)
また、彼が、
「わたしに教えよ、そうすればわたしは黙るであろう。」
と言うのも当然です。
ヨブの災難は彼自身が何かしでかしたことが原因ではないからです。
天上でサタンが神に申し出、神がサタンに許可を与えたのでヨブに次々と災いが起こされました。
そのことは一切知らされずにいるのですから、ヨブのうめきも当然だと思われます。
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鍵となるみ言葉は、今日の聖句の
「わたしの義は、なおわたしのうちにある。」
(ヨブ記6:29)
です。
ヨブは確かに神も認めるほどの正しい行いを守る人でした。
しかし、それは人の間で比べての評価です。
人間の「義」(ただしさ)とは別に、神の「義」というものがあるのです。
人間は自分の義しか知らないので、その義を通そうとします。
そして正しいことが通らなければ、
「わたしの誤っている所をわたしに悟らせよ。」
(ヨブ記6:24)
と言って抵抗します。
自分が正しいと思っている人が二人いると、論争になり、果ては国家間の戦争となります。
己が義とは別に神の義があることを知らなければなりません。
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思うように行かないときにこそ、自分の思いとは別の神の義しさがあることに思い至りましょう。
そこにゆだねる時、真の平安への道が開かれます。
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