今日のみ言葉【No.3607】(2025年 4月 8日)「赦しについての教え(4)」
もしあなたの兄弟が罪を犯すなら、彼をいさめなさい。そして悔い改めたら、ゆるしてやりなさい。
(ルカ17:3)
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近年、芸能界における性加害問題が次々と明るみに出されています。
その背景には、周囲の人々が見過ごしてきた、あるいは見て見ぬふりをしてきた可能性が否定できません。
もちろん、それだけが原因ではありませんが、問題が社会的に大きくなる前に、解決の道はあったはずです。
人をつまずかせることが罪なら、罪を犯す兄弟を見過ごすのも罪です。
今日の聖書箇所は、「罪を犯した兄弟への訓戒と赦し」について、イエス様が弟子たちに対して非常に高い水準を求められた場面です。
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ここは、信仰を共にするクリスチャンが罪を犯した場合に、私たちがどのように対応すべきかについて、イエス様が教えておられるところです。
聖書は、その人を訓戒せよと教えます。
「兄弟たちよ。もしもある人が罪過に陥っていることがわかったなら、霊の人であるあなたがたは、柔和な心をもって、その人を正しなさい。それと同時に、もしか自分自身も誘惑に陥ることがありはしないかと、反省しなさい」
(ガラテヤ6:1)
皆さんの中には、
「あれ?無条件に赦すのではないですか?」
と疑問に思われた方もいらっしゃるでしょう。
しかし、今日の聖書箇所では、
「もしあなたの兄弟が罪を犯すなら、彼をいさめなさい。そして悔い改めたら、ゆるしてやりなさい」
(ルカ17:3)
とあるように、まず、「諫(いさ)める」・「戒める」、つまり、その人の罪や間違いを指摘することが先に求められているのです。
その上で、
「悔い改めたら、ゆるしてやりなさい」
(ルカ17:3)
と続くわけですから、赦しは悔い改めの確認を前提としていると読み取れます。
まず、その人が真理に立ち返ることが先決で、それが確認できたら赦しを与えよというのです。
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では、どの程度の「悔い改め」があれば赦すべきなのでしょうか?
この点について、イエス様の基準は驚くほど寛大であることが分かります。
「もしあなたに対して一日に七度罪を犯し、そして七度『悔い改めます』と言ってあなたのところへ帰ってくれば、ゆるしてやるがよい」
(ルカ17:3)
極端な例を挙げてみます。
ある人が、あなたの頭を1時間ごとに「ポカリ!」と叩いたとします。
そのたびに、「ごめんなさい」と謝ります。
これが7回繰り返されるとしたら、朝9時から始まって、午後3時には7回目になります。
あなたはきっとこう思うでしょう。
「この人は口では謝っているけど、本当にわかっているのか?」
それでも、イエス様は「赦しなさい」とおっしゃいます。
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とはいえ、こうした赦しを実行するのは、普通の人間にとって簡単なことではありません。
イエス様の弟子たちは、
「これは無理だ。しかし、無理だからと言って拒否できる命令でもない。ならば、信仰をもっと増してもらわねば」
と考えて、
「使徒たちは主に『わたしたちの信仰を増してください』と言った」
(ルカ17:5)
となったのです。
この言葉は、使徒たちが無邪気に言った言葉ではありません。
実行困難と思える命令を前に、行き場を失った弟子たちが、現実の自分と格闘しながら、必死に絞り出した、うめきのような叫びなのです。
するとイエス様は、何によってそれが可能になるのかをお話しくださいました。
以下、次回に続きます。
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訓戒と赦し。
この二つを心に抱いて、信仰生活を続けて参りましょう。
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