今日のみ言葉【No.3493】(2024年11月 5日)「つぶやきの意味」
さて、取税人や罪人たちが皆、イエスの話を聞こうとして近寄ってきた。するとパリサイ人や律法学者たちがつぶやいて、「この人は罪人たちを迎えて一緒に食事をしている」と言った。
(ルカ15:1-2)
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2024年のMLBワールドシリーズを制したのは、大谷翔平選手と山本由伸投手を擁するドジャースでした。
ロバーツ監督には、シリーズ直前まで、「采配に疑問がある」、「今季で監督解任」という報道がつきまといました。
しかし、優勝した後、誰もそんなことは言わなくなりました。
世界最高の監督と証明されたからです。
イエス・キリストも、本当にメシアであるかどうか、疑問の目が向けられました。
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14章の弟子となるための厳しい条件の話は終わり、15章は「失われたものの回復」の話になります。
有名な、100匹の羊の話、失われた銀貨の話、放蕩息子の話はこの章にあります。
この時代の「失われたもの」とは、イスラエル社会から排除された取税人や罪人たちです。
パリサイ人や律法学者たちの教えでは、とうてい救われるはずのない人々がイエス様のもとにやって来ました。
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パリサイ人や律法学者たちは、ある目的を持ってイエス様に近づいています。
彼らはイエス様の教えが素晴らしいから来ていたわけではありません。
「イエスという人物は、メシアかどうか」
を審査するために来ていたのです。
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イスラエルの歴史では、真の預言者と偽預言者がいました。
それは子供が見るヒーロー番組のように、真の預言者には天から光が下って光り輝き、偽預言者には尻尾が生えていて、
「ヒッヒッヒ、こいつらをだましてやるぜ」
と言っていたのではありません。
当の本人たちは至極まじめで、どちらも神のメッセージを語っているように見えたので、人々は真偽の区別がつかないほどだったのです。
では、どうやって見分けるか。
これはその時は分かりません。
後になってからわかるのです。
年数が経ってから、あの人の言っていたことは本当だった、とわかります。
たとえば、イザヤとエレミヤが預言者とされているのは、彼らがバビロン捕囚の預言をし、言ったことがその通りになったからです。
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ユダヤ人たちはこのような歴史的体験を持っているので、
「イエスという男が現れて、とんでもないことを言っているらしい」
という噂を聞いても、一概に否定しません。
パリサイ人や律法学者たちは、
「もしかしたら、イエスは真の預言者、約束のメシアかもしれない」
と審査するプロセスに入るのです。
彼らは十分に吟味するため、まず、観察します。
直接言ってはっきりさせればいいものを、イエス様や弟子たちにしつこくまとわりつき、聞こえるか聞こえないかの「つぶやき」を繰り返していたのはそういうわけです。
しかし、彼らが言った
「この人は罪人たちを迎えて一緒に食事をしている」
(ルカ15:2)
とは、
「聖なる救い主メシアが、罪人と共にいるはずがない。イエスという男は失格だ」
という意味のつぶやきだったのです。
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周りから何と言われても、本物は本物です。
私たちも、本物の救いをいただいている人生に、磨きをかけていきましょう。
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