今日のみ言葉【No.3466】(2024年10月 2日)「飢饉に対処するヨセフ(1)」

それでヨセフは人々が買った穀物の代金としてエジプトの国とカナンの国にあった銀をみな集め、その銀をパロの家に納めた。
(創世記47:14)

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銀は腐食しにくく、長く保存しても変わらないため、価値あるものとされ、古来から世界各地で通貨として用いられてきました。

「賃銀」という言葉があるのはそういった理由があるからです。

エジプトの民は銀と引き換えに穀物を手に入れたことが書かれてあります。

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13節からはヨセフと家族の再会物語から外れて、時間もさかのぼり、別の話になります。

「さて、ききんが非常に激しかったので、全地に食物がなく、エジプトの国もカナンの国も、ききんのために衰えた」
(創世記47:13)

ここで覚えておかなければならないのは、

(1)7年の飢饉の時代が始まった。

(2)その前に7年の豊作の時代があった。

ということです。

ヨセフが夢で見たとおり、飢饉が始まりましたが、同じく夢で見たとおり、エジプトの民は7年間の豊作の時期を過ごしていたのです。

その結果、彼らは裕福になっていました。

ですから、飢饉の年、収穫がゼロになっても、備蓄されている穀物を買いに銀を持って出かければ買えたのです。

ヨセフはすでに豊作の時代、20%の増税政策を敷き、備蓄していましたから、エジプトの民の要請に応えることができました。

こうして、ヨセフは、

「人々が買った穀物の代金としてエジプトの国とカナンの国にあった銀をみな集め」
(創世記47:14)

という結果となり、さらに、彼はそれを自分のものとせず、

「その銀をパロの家に納めた」
(創世記47:14)

としたので、パロの富はますます増え、民は助かり、ヨセフに対する信頼は厚くなり、という良いこと尽くめの状態となったのです。

しかし、民が大豊作の7年で得た富は、5年で尽きたようです。

6年目に彼らはヨセフに食物をくれと訴え出ます。

ヨセフはどう対処するのでしょうか?

以下、次回に続きます。

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富は自分の意志にかかわらず、増減するものです。

富に人生の土台を置くのでなく、神の言葉を土台として生きるヨセフのような人生を送って参りましょう。

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Posted by maruyama