今日のみ言葉【No.3427】(2024年 8月 8日)「わたしはヨセフです(1)」
ヨセフは兄弟たちに言った、「わたしはヨセフです。父はまだ生きながらえていますか」。兄弟たちは答えることができなかった。彼らは驚き恐れたからである。
(創世記45:3)
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昭和の時代のお話です。
7人兄弟の末の弟が借金を作り、行方不明になりました。
借金取りは取れるところならどこからでも回収しようと、兄姉どころか親類にも夜討ち朝駆けをかけ、皆大変な思いをしました。
何年か経ち、母親の葬式の時、その弟がひょっこりと姿を現しました。
「生きていたのか!」
という驚きがあった後、兄姉たちは複雑な心境に襲われました。
読者の皆様もそれがどういうものかは想像できるでしょう。
さて、いよいよヨセフが自分の身を明かします。
兄弟たちの思いはどんなものだったのでしょう。
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ユダの命がけのとりなしを聞き、もはやヨセフは兄たちの心を試す必要はなくなりました。
彼らはヨセフが仕掛けた試験に合格し、本当に悔い改め、心が変わっていることが証明されたのです。
それまでヨセフは演技して自分を制してきましたが、神の御計画が成ったことを確認できたので、もうこらえる力がなくなりました。
「ヨセフはそばに立っているすべての人の前で、自分を制しきれなくなった」
(創世記45:1)
そこで、
「人は皆ここから出てください」
(創世記45:1)
と言い、エジプト人たちを皆外に出し、ヨセフと兄弟たちだけがいる場を作りました。
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「ヨセフは声をあげて泣いた」
(創世記45:2)
とあります。
何十年分の積もりに積もった感情が解き放たれたのです。
そして彼は自分が誰であるかを兄弟たちに明かします。
「ヨセフは兄弟たちに言った、『わたしはヨセフです。父はまだ生きながらえていますか』」
(創世記45:3)
ヨセフは爆発的な喜びをもって話しています。
「父はまだ生きながらえていますか」
(創世記45:3)
とは、すでに父親の健在は知っていますから、父が元気で嬉しいという表現です。
ここには、父親との再会をすでに描いているヨセフの気持ちが込められています。
つまり、それが故郷カナンの地かエジプトに呼び寄せてか、この段階ではまだはっきりしませんが、とにかく、ヨセフは父イスラエルと会うことを考えているということです。
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さて、兄弟たちの反応はどうだったでしょう。
「兄弟たちは答えることができなかった。彼らは驚き恐れたからである」
(創世記45:3)
彼らは最初驚き、そしてヨセフと同様、喜びにあふれた…、とはなっていません。
彼らはあまりの出来事に驚いた直後、恐れたのです。
それは復讐の予感です。
兄たちはヨセフから仕返しをされるかもしれないと想像し、恐れたのでした。
ヨセフはどうするのでしょう?
以下、次回に続きます。
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神の造り出すドラマの完成に向かって、今日も信仰の一歩を踏み出して参りましょう。
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