今日のみ言葉【No.3408】(2024年 7月17日)「父イスラエルの反応」
どうか全能の神がその人の前であなたがたをあわれみ、もうひとりの兄弟とベニヤミンとを、返させてくださるように。もしわたしが子を失わなければならないのなら、失ってもよい」。
(創世記43:14)
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認知症の高齢者は、普段、家族の前ではボーッとして、同じ話を繰り返すという症状を見せます。
しかし、外部からお客様が来たり、介護認定のために職員が訪問するとなると、以前と変わらぬ対応をし、そのテキパキとした態度に家族は驚かされます。
人は緊張する場面に置かれると、脳の働きが変わってくるようです。
父イスラエルも、飢餓の危機に襲われ、さらに息子たちの命の危機を前にし、態度がガラリと変わりました。
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ユダの進言に対して、父イスラエルは自己憐憫の状態から正気に返ったような反応を見せます。
非常に現実的な対応を見せるのです。
まず、人間的な対応です。
彼は以前、兄エサウとの対面の際に、多くの贈り物を準備し、友好的態度をアピールしました。
それと同じく、イスラエルはエジプトに贈り物を携えて行きなさいと命じます。
「それではこうしなさい。この国の名産を器に入れ、携え下ってその人に贈り物にしなさい。すなわち少しの乳香、少しの蜜、香料、もつやく、ふすだしう、あめんどう」
(創世記43:11)
これは人間的知恵ですが、地に足の着いた対応と言えます。
さらに現実的感覚が増したと思われるのは、
「そしてその上に、倍額の銀を手に持って行きなさい」
(創世記43:12)
という指示です。
これは穀物の価格が高くなっていることを見越しての配慮です。
そして極めつけは、
「また袋の口に返してあった銀は持って行って返しなさい。たぶんそれは誤りであったのでしょう」
(創世記43:12)
です。
実際はヨセフが袋に入れさせたのですが、兄弟たちはそれを知りませんから、不思議なことが起きたと驚きました。
しかし、父イスラエルは、それを神の御業とも悪霊の仕業ともせず、不思議に見えることを人間世界の常識で解釈しました。
彼は冷静に理性を働かせ、
「どうか全能の神がその人の前であなたがたをあわれみ、もうひとりの兄弟とベニヤミンとを、返させてくださるように」
(創世記43:14)
という祈りを実現させるため、人間が努力できる範囲内で実行に移したのです。
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そして最後に神にゆだねます。
「もしわたしが子を失わなければならないのなら、失ってもよい」
(創世記43:14)
これはあきらめたということではなく、神にゆだねたということです。
自分にできることはもう無いと言えるところまでやり切ると、
「あとは神様にお任せし、信頼するのみ」
という心境に導かれます。
そして、いよいよ、
「そこでその人々は贈り物を取り、また倍額の銀を携え、ベニヤミンを連れ、立ってエジプトへ下り、ヨセフの前に立った」
(創世記43:15)
という場面に移ります。
策は功を奏するのでしょうか?
神に信頼する時、神はどのように働いて下さるのでしょうか?
以下、次回に続きます。
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人間的知恵と神への信頼。
この二つを働かせる今日として参りましょう。
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