今日のみ言葉【No.3218】(2023年11月 9日)「ヤコブ対ラバン(8)」
「神はわたしの悩みと、わたしの労苦とを顧みられて昨夜あなたを戒められたのです」
(創世記31:42)
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最近、
「イスラエルの空爆でガザの病院が爆撃され、数百人が死亡した」
というニュースが世界を駆け巡りましたが、これはフェイクニュースだったことがその後に明らかにされました。
実際はテロリスト側の誤爆で、それが病院の建物のそばの駐車場に落ちて爆発したということでした。
現代はファクトチェック機能が働きます。
今までは情報発信側の発表しか知らされていない時代でしたが、これだけインターネットが発達し、スマホを持った全世界の人々から現場の生の情報がSNSで公表されるようになったので、私たちは真実を知ることが出来るようになりました。
本当だと教えられてきたことが次々と覆され、真実が明らかにされ、現代の「偽預言者」たちがあらわにされる時代が始まっています。
今まで安泰だったラバンの立場も、一挙に崩されていきます。
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テラピムを見出せなかったラバンに対して、ヤコブは一気に彼を責め立てます。
「そこでヤコブは怒ってラバンを責めた」
(創世記31:36)
ここから42節までは、ヤコブがいかにラバンの要求を飲み、自分が不利益になっても彼の利益を損なわないように犠牲を払い、当時のハムラビ法典が示す基準以上の償いをひそかにしていたことが記されています。
ヤコブはラバンを見て生きていたのではなく、神を見て生きていたのです。
それが彼の誠実さとなって現れました。
20年間、彼は労苦の期間を送りましたが、
「神はわたしの悩みと、わたしの労苦とを顧みられて昨夜あなたを戒められたのです」
(創世記31:42)
という時が来ました。
ベテルで現れた神を信じ、その神が自分を見ていると信じ、生きてきたヤコブはこの時点で報われたのです。
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新約聖書でパウロは、
「愛する者たちよ。自分で復讐をしないで、むしろ、神の怒りに任せなさい。なぜなら、『主が言われる。復讐はわたしのすることである。わたし自身が報復する』と書いてあるからである」
(ローマ12:19)
と記しています。
彼は旧約聖書申命記の
「彼らの足がすべるとき、わたしはあだを返し、報いをするであろう。彼らの災の日は近く、彼らの破滅は、すみやかに来るであろう」
(申命記32:35)
を引用したのだと考えられています。
詩篇に
「まことにあなたは彼らをなめらかな所に置き、彼らを滅びに陥らせられる」
(詩篇73:18)
とあります。
主なる神が悪を裁く時、彼を「なめらかな所」、すなわち、事がスムーズに進みすぎる状況に置かれることがあります。
人は調子に乗って失敗し、自分が最も得意とするところでミスを犯します。
つまり、
「彼らの足がすべるとき」
(申命記32:35)
となり、
「わたしはあだを返し、報いをする」
(申命記32:35)
という結果になるのです。
ラバンはヤコブを利用しすぎました。
ヤコブが何も文句を言わないことをいいことに、彼に何の報酬も与えず、自分が利益を全部独り占めにできると考え、それがうまく行きすぎていました。
その先に神の裁きがあることは、テラピムという偶像を信じるラバンにとって、全く見えない未来だったのです。
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あなたが悔い改めるなら今です。
ラバンの例から学びましょう。
そして、ヤコブの例から、たとえ今不遇の時にあっても、神の前に誠実に生きることを続けましょう。
「神はわたしの悩みと、わたしの労苦とを顧みられて昨夜あなたを戒められたのです」
(創世記31:42)
という時が必ずやってくるからです。
今日も天来の忍耐の力が与えられますように…。
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