今日のみ言葉【No.3154】(2023年 8月18日)「物を言えなくする霊の追い出し（2）」

さて、イエスが悪霊を追い出しておられた。それは、物を言えなくする霊であった。悪霊が出て行くと、口のきけない人が物を言うようになったので、群衆は不思議に思った。
（ルカ11:14）

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営業職やセールスに携わる人の研修会では、

「すべての商品は問題解決のために存在する」

と教えられるそうです。

早朝のテレビショッピング番組はその理論に則り、朝テレビを見ている高齢者の問題解決の商品を提示しています。

膝が痛くて歩けない、疲労がたまる、髪が薄くなって人前に出たくない等々、観ている人の悩みに対して、

「解決はこれだ！」

という商品を選んで宣伝します。

そうすると、売る側が強く出なくても、

「この厄介な問題が解決されるなら…」

と視聴者が感じて、自然と購入したくなるというわけです。

さて、イエス様がなさった数ある奇跡の中で、ルカはここで「物を言えなくする霊の追い出し」の奇跡を取り上げました。

選んだ理由には当時の人々の考え方という背景があり、意味があります。

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物を言えなくする霊の追い出しは特殊なものとして区別されていました。

当時のユダヤ人の悪霊の追い出し方法は、まず悪霊に名前を言わせます。

それは主導権を握るためです。

そして、その名前を呼んで、追い出すのです。

ところが、物を言えなくする悪霊の場合、その方法は使えません。

そこで、当時のユダヤ人たちは、口のきけない人が物を言うようになったら、その悪霊を追い出した人こそメシア（救い主）であると信じていました。

イエス様はその奇跡を行いました。

となれば、このイエスという人こそ聖書で預言されていたメシアであるとの証明となります。

しかし、イエス様のメシア性を認めようとせず、否定しようとする人たちがいました。

彼らの言い分は、

「悪霊のかしらベルゼブルの力によって悪霊を追い出し、奇跡を行っているのだ」

「本当にメシアであるなら、天からのしるしを見せよ」

という2つでした。

イエス様はこれに対して、相手が反論ができないほどの説明と回答をなさいます。

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ペテロが聖霊に満たされて、言った

「この人による以外に救はない」
（使徒4:12）

という言葉の真理を、地道に聖書を通して確かめて参りましょう。

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