今日のみ言葉【No.3081】(2023年 5月18日)「リベカの罪(1)」

それで、子よ、わたしの言葉にしたがい、わたしの言うとおりにしなさい。
(創世記27:8)

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親と子も人間ですから、相性があり、子によって合う合わないがあります。

親は子供たちと平等に接しているつもりでも、なかなかそうは行きません。

それは現実に普通の家族の中で起きることです。

イサクとリベカの家庭の場合、

「さてその子らは成長し、エサウは巧みな狩猟者となり、野の人となったが、ヤコブは穏やかな人で、天幕に住んでいた」
(創世記25:27)

という記述からうかがえるように、エサウは外向的性格で活発に行動する人物で、ヤコブは内向的性格の穏やかな人だとわかります。

親の好みで、イサクはエサウを愛し、リベカはヤコブを愛しました。

これが家族間のバランスを崩す原因となり、後の家族関係に深刻な影響を与えます。

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イサク一家は理想的な家庭ではありません。

そこには親の偏愛が見られます。

「イサクは、しかの肉が好きだったので、エサウを愛したが、リベカはヤコブを愛した」
(創世記25:28)

親の好みによって子への愛が変わったのです。

また、信仰によって結婚したイサクとリベカでしたから、自分たちの子供が信仰に関心を示さないということは大きな心の痛みになります。

エサウの場合、結婚相手を誰にするかで神への無関心さが明確に現れています。

彼は親の信仰とは全く無関係なヘテ人の女性たちを妻としました。

リベカの心の中を想像してみると、こんなつぶやきがあったのではないでしょうか。

「息子には息子の人生があり、好きな人を選んでいくのが当然なのだろうけれど、どうしてこんなことになってしまったのでしょう。信仰の継承に失敗してしまった。私は子育てを誤った…」

姑となったリベカは、エサウの嫁たちを好ましく思っていなかったことが次の聖書箇所から伺えます。

「彼女たちはイサクとリベカにとって心の痛みとなった」
(創世記26:35)

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エサウで失敗したのなら、なおさら愛する息子ヤコブにおいては失敗することはできません。

ヤコブまでも失ってしまっては、リベカに生きる甲斐はありません。

リベカはここで暴走します。

イサクがエサウを祝福するというのを聞いて、彼女はヤコブに対して、

「それで、子よ、わたしの言葉にしたがい、わたしの言うとおりにしなさい」
(創世記27:8)

と、支配的なものの言い方をしています。

本来ならリベカは息子に対してではなく、夫であるイサクに自分の思いを伝え、彼の誤りを指摘するべきなのです。

たとえば、

「ねえ、あなた、今、裏で聞いていたけれど、エサウに財産を相続させるんですってね。でも、それは神様の約束に反することではないの?今からでも遅くないから、間違いは間違いとして正していきましょう」

というような言い方です。

ところが実際は、彼女は夫に対して言えなかったのです。

ここに結婚生活60年の夫婦関係の疲れが見えます。

「どうせまた言っても聞いてもらえない」

となれば、妻は夫に相談するプロセスは行く手を妨害するものとして却下し、子供の将来を守るためという思いで子に直接命令し、行動を始めます。

リベカは破綻を避けるように行動したつもりでしたが、逆に彼女は家族の破綻を招いてしまいます。

彼女も神の秩序に反したからです。

以下次回に続きます。

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誰に対しても変わらない神の愛に信頼と希望を置く今日としてまいりましょう。

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Posted by maruyama