今日のみ言葉【No.3075】(2023年 5月11日)「イサクの罪(1)」

イサクは年老い、目がかすんで見えなくなった時、長子エサウを呼んで言った、「子よ」。彼は答えて言った、「ここにおります」。イサクは言った。「わたしは年老いて、いつ死ぬかも知れない。
(創世記27:1-2)

——————

眼科に行くと、目にピュッと風を当てる眼圧の検査をします。

日本人の失明原因の第1位は緑内障ですが、眼圧が高いとその危険性が高まるからです。

イサクは加齢によって目がかすみ、失明したわけですが、もしかしたら緑内障の症状が進んだからかもしれません。

-*-*-*-*-*-*-

身体の衰えを実感すると、気が弱くなります。

イサクは目が見えなくなったので、長男のエサウを呼び、

「わたしは年老いて、いつ死ぬかも知れない」
(創世記27:2)

と弱音を吐きます。

イサクは40歳でリベカと結婚し、60歳でエサウが生まれ、エサウは40歳で結婚しましたから、この時のイサクは100歳です。

現代なら相当老いている年齢ですが、創世記時代の人々は現代の倍程度長く生きました。

ですから、今に当てはめるなら50歳程度です。

その時点で視覚障害者となり、今までのように自由に動ける生活ができなくなれば、将来に不安を覚えるのは当然です。

彼は気が弱くなって、もうすぐ死んでしまうような気になったのです。

ところが、イサクはアブラハムの家系の中で最も長生きをします。

創世記35章で、

「イサクの年は百八十歳であった。イサクは年老い、日満ちて息絶え、死んで、その民に加えられた」
(創世記35:28-29)

とあるように、エサウを呼んで死の恐れを訴えてから約80年生きたわけです。

この間、ヤコブとエサウとの間の仲違いがあり、ヤコブは家を離れて叔父のラバンの所に行き、ラケルと結婚し、やがて戻ってきてエサウと和解し、ラケルはベニヤミンを産んだ後に亡くなります。

イサクが180歳でその生涯を閉じたのはこの時点です。

「いつ死ぬかわからない」と言いながら、彼は人一倍健康だったのです。

-*-*-*-*-*-*-

不安を抱えた人間は、その不安を抑えきれず、暴走することがあります。

イサクの場合、エサウに対して言った

「わたしは死ぬ前にあなたを祝福しよう」
(創世記27:4)

という言葉がそれです。

息子を祝福することが悪いことなのでしょうか?

その秘密の解き明かしは次回に譲ります。

-*-*-*-*-*-*-

身体の機能は衰えても、霊性はますます磨かれていきます。

神との祈りの中で、霊的命を保つ今日として参りましょう。

-*-*-*-*-*-*-
-*-*-*-*-*-*-

□ ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^ □
■メールマガジン「今日のみ言葉」
■発行責任者:山形ジョイフルチャーチ 丸山芳浩
■ご意見ご感想は、 maruyama@mikotoba.org までどうぞ
■Webサイト mikotoba.org
■Youtube 丸山芳浩師 メッセージチャンネル
www.youtube.com/@joymaru

■御言葉メールの申込、停止は全て自動でなされます。下記メールアドレスに件名も本文も無い空メールを送信して下さい。

☆御言葉メールをお申し込みになりたい方は
reg@mikotoba.org
(仮登録メールが送られますので、その中のリンクをクリックして本登録となります)

★御言葉メールを停止したい方は
del@mikotoba.org

御言葉

Posted by maruyama