今日のみ言葉【No.2853】(2022年 7月13日)「アブラムとロト(1)」
その地は彼らをささえて共に住ませることができなかった。彼らの財産が多かったため、共に住めなかったのである。
(創世記13:6)
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神から与えられた祝福は、適正な管理をしなければ呪いとなります。
野菜や魚という食材を放っておけば、やがて腐り、嫌なニオイが出ます。
庭も放っておけば雑草がはびこり、有害な虫が発生して家の中に入ってきます。
カナンの地に戻ってきたアブラムは、早速その問題に直面しました。
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「アブラムの家畜の牧者たちとロトの家畜の牧者たちの間に争いがあった」
(創世記13:7)
争いの原因は何だったのでしょう?
そうです。エジプトからの「いわくつきの富」がもたらされたからです。
エジプトに行く前の家畜の数ならカナンの地でも共存できたのですが、数が一挙に増えたため、
「その地は彼らをささえて共に住ませることができなかった。彼らの財産が多かったため、共に住めなかったのである」
(創世記13:6)
となったのです。
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アブラムはこの問題を霊的洞察力を用いて解決するのですが、そうできたのは、前回書いたように、彼が原点に帰ったからです。
原点に帰ってやることとは、
「自分は何のために生かされているのか」
をはっきりとさせることです。
何のためにこれをやり、何のためにあれはやらずに捨てるのか。
その基準となる物差しは、
「自分は何のために生かされているのか」
を文章化し、何度も繰り返し、身体に染み渡らせた人が得られるものです。
アブラムの場合は、
「あなたは祝福の基となる」
(創世記12:2)
です。
神から無尽蔵の祝福を受け、それを自分が独り占めするのではなく、他者にその祝福を分け与えて潤す存在、すなわち「祝福の基」となるために生かされている。
ここに徹する人が、世の富に惑わされず、命の道を歩み続けていくことができるのです。
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あなたの
「自分は何のために生かされているのか」
とは何でしょうか?
それを探るためには、アブラムのように自分の原点は何かと探る必要があります。
「今日のみ言葉」メールを書く私にとって、原点とは東日本大震災で何もできなかったあの時期です。
本当に何もできなかったあの時、しかし、こんなに弱く力のない私でも何かできることはないかと探し求め、外に出られない私でも家の中からならメールを出せる、と始めてみたのが原点です。
私と同じように、恐怖でおびえ、家から一歩も出られない方々への慰めと励ましを、聖書のみ言葉を通して送ろうと考え、始めたのが現在まで続いているのです。
ですから、
「自分は何のために生かされているのか」
という問いへの私の答えは、
「人々に神の慰めと励ましを送るために私は生かされています」
となります。
この視点からやるべきことを選び、捨てるべきものは綺麗サッパリ捨てることができます。
霊的視力は、神との関係の中で自分は何のために生かされているのかを問うことによって上がっていき、神の目から見る祝福が見えてくるようになるのです。
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あなたは何のために生かされているのでしょう?
それを探り、思い巡らし、神様からの答えを見つけ出す今日として参りましょう。
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