今日のみ言葉【No.2846】(2022年 6月25日)「エジプトでのアブラハム(1)」
どうかあなたは、わたしの妹だと言ってください。そうすればわたしはあなたのおかげで無事であり、わたしの命はあなたによって助かるでしょう」。
(創世記12:13)
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私は専門学校の授業を受け持っているので、学生さんには試験もしますし、レポートの提出も求めます。
教えたことが本当に理解され、身について実践できるか確かめるためです。
同じ意味で、神はアブラハムの信仰を確かめるため、試験をなさいます。
今回の試験会場はエジプトです。
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この箇所をより正確に理解するために、事前に準備しておきましょう。
まず年齢と身体の状態です。
当時の人の寿命は今の倍と考えられます。
この時アブラハム75歳、妻のサライは10歳年下の65歳。
現代に置き換えると、サライは30代前半の美女ということになります。
次にエジプトです。
この時代のエジプトでは他人の妻を略奪することがよくあったのです。
そうなれば、夫の命の保証はありません。
アブラハムは事前にその危険を察知し、自分なりの準備をしたのです。
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約束の地で信仰生活をスタートさせようと思ったのに、この地で生きることは大変厳しいという現実にアブラハムはさらされました。
神の御心を行おうとする時、それに応じて神様が天から恵みを施し、次々と良い展開が起こり、神の祝福が全地に広がっていく…、というわけではありません。
神の御心に従っているはずなのに、壁にぶつかり、天に呼びかけても何の音沙汰もなく、
「神様の答えを待っていては死ぬ。これは緊急に自分で解決しなければならない」
と思わざるをえない状況に人は追い込まれます。
神はあえて答えを出さないという試練を通して、私たちの信仰を試すのです。
アブラハムの場合は飢饉(ききん)でした。
「その地にききんがあったのでアブラムはエジプトに寄留しようと、そこに下った」
((創世記12:10)
寄留ですから、一時的避難のつもりだったのでしょう。
しかし、エジプト内の様子を知ったアブラハムは、自分の身の危険を防ぐために、彼なりの答えを考え出しました。
それが、
「どうかあなたは、わたしの妹だと言ってください。そうすればわたしはあなたのおかげで無事であり、わたしの命はあなたによって助かるでしょう」
(創世記12:13)
です。
彼は、サライは自分の奥さんだということは隠し、妹だというふれこみで身の安全を図ったのです。
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これは嘘ではありません。
サライはアブラハムの異母妹ですから、自分の妹だと言うことは成り立ちます。
しかし、彼女が自分の妻であることは隠していますから、これは半分本当ですが半分嘘です。
本来なら、
「私の神はいかなる状況でも私を守って下さる」
という堅い信仰で何事にも臨み、堂々と
「サライは私の妻です」
と言うことが正解だったのではないでしょうか?
しかし、アブラハムが出した神の試験への解答には、神への信頼は含まれていませんでした。
いざ現実には信仰は使えず、自分の力で乗り切ろうとする方向に彼は進んでいったのです。
この結果はどうなったのか?
神様の採点は何点だったのか?
以下、次回に続きます。
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人生には神様からの試験が与えられます。
あなたなりの信仰の解答を書き、続けて導かれて参りましょう。
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