今日のみ言葉【No.403】(2012年 9月20日)
しかし、俗悪で愚にもつかない作り話は避けなさい。信心のために自分を訓練しなさい。
(第1テモテ4:7)
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中国の古典「論語」に次のような話があります。
子路(しろ)というならず者が孔子に挑戦しました。
「南山に竹あり、揉(た)めずして自ら直く、斬りてこれを用ふれば犀革(さいかく)に達す。これを以てこれを言へば、何の学ぶことかこれ有らん」
解説:
南山の竹は真っ直ぐで、これを斬って用いれば、武具である犀(さい)の革の覆いを突き抜く程だ。つまり、天性の素質を持った者は学問をする意味などあるのか?
これに対して孔子は、
「括(かっ)してこれに羽をつけ、鏃(ぞく)してこれを礪(みが)かば、その入ること亦(また)深からずや」
解説:
あなたの言うその南山の竹の矢に羽を付け、鏃(やじり)を付けてこれを礪(みが)いたなら、犀革を通す以上の鋭さと強さを持つであろうに。」
天性の素質を持った者は、それを磨いて訓練すればもっと素晴らしい者になれる、というわけです。
これを聞いた子路は頭を低(た)れて、
「謹しんで教を受けん。」
と降参し、即日入門。後に顔回と並ぶ高弟となりました。
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「信心のために自分を訓練しなさい。」
という今日の聖句は、その辺りの消息を語っています。
救いは無条件で、何の訓練も必要ありません。信仰のみです。
そして、クリスチャンの品性という御霊の実をならせていただけるのです。
「御霊の実は、愛、喜び、平和、寛容、慈愛、善意、忠実、柔和、自制であって、これらを否定する律法はない。」
(ガラテヤ5:22-23)
これはキリストとつながっていることによって結ばれます。
「もし人がわたしにつながっており、またわたしがその人とつながっておれば、その人は実を豊かに結ぶようになる。」
(ヨハネ15:5)
神様によって養われる、ということが出発点であり基本です。
これを忘れてはなりません。
クリスチャンは神の恵みによってそのままで十分素晴らしいのです。
更にその素晴らしさを増すために、信仰の訓練を自らに施していく時、今まで以上に素晴らしい実を実らせることが出来るのです。
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アメリカのスーパーマーケットでリンゴを求めた時があります。
日本のように「ふじ」が整然と並ぶ光景とは全く違い、小粒で、ワゴンに山盛になっているのが普通です。
味もほどほどです。歯ごたえもシャキッとはしません。
なぜなら、あまり手が加えられていないからです。
日本の農家が「ふじ」を作る時には、以下のような工夫をしています。
・間引きをして1個に栄養が行き渡るようにする
・日光が皮全面に当たるように、1個ずつリンゴをくるりと回転させる、実にかかる葉を取り除く、地面にアルミ板をおいて下からも光が当たるようにする
・リンゴに最適な土作り、肥料、風通し…
これだけ手をかけた上で、あの芸術作品のようなおいしい「ふじ」が実るのです。
リンゴを実らせるのは神様ですが、そのリンゴを大粒で美しく、おいしい実に育てていくのは人間の工夫です。
ここに人間の努力の意味があります。
あなたという神の作品を、更に素晴らしいものへとするために、信仰の訓練があるのです。
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今日も素晴らしい実をならせていただく一日として参りましょう。
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