今日のみ言葉【No.2718】(2022年 1月12日)「み顔を隠す神」
主はいま、ヤコブの家に、み顔をかくしておられるとはいえ、わたしはその主を待ち、主を望みまつる。
(イザヤ8:17)
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お笑い芸人の千原ジュニアさんが、芸人生命もこれで終わりかと思うほどのバイクの大事故を起こし、ただ天井を見て息をするだけの入院生活を送っていました。
突然、お世話になっている先輩芸人が現れ、
「何してんねん、早よ帰って来い」
とひとこと言っただけで病室を出て行きました。
すると、毎日、次から次へと大勢の芸人仲間が訪れてきました。
しかし、誰一人励ましの言葉など口にせず、いつものように競って面白い話をするだけです。
彼らは多忙を極めるそうそうたるメンバーですから、暇なのではありません。
ジュニアさんは彼らの優しさが痛いほどわかりました。
「やっぱりみんなのいる世界に戻りたい」
生きる気力が湧いてきたのはそれからだったそうです。
人は希望の世界を見つめて、初めて、動き出せるのです。
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希望を与えるのは主なる神ですが、その主は「み顔をかくしておられる」神だというのが今日の聖句です。
一体どういうことでしょう?
また、それは誰に対してでしょう?
まさかこの私に対してですか?
一気にそこまで思い詰めずに、イザヤが生きていたこの時代に目を留めましょう。
彼が明らかにしている神の御告げは、現代の私たちに直接語られたのではなく、その当時の人々に向けて語られた言葉だからです。
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この時代のイスラエルは、強国アッスリヤに対抗するためにスリヤと同盟を結びますが、それは神を信頼してのことではありません。
そして、イザヤはこの同盟軍はアッスリヤに敗退すると預言しています。
これは現代日本的に言えば、
「今国会で提出された政府案は現状を見誤った間違った政策です。これは将来国民に多大な損害を招くでしょう」
と言うようなものですから、当然、イザヤは当時の人々から排斥されます。
そこで彼は自分の弟子たちにだけはその教えを残します。
「わたしは、あかしを一つにまとめ、教をわが弟子たちのうちに封じておこう」
(イザヤ8:16)
イザヤは
「今に見ておれ。絶対私の言う通りになるからな」
という恨みがましい言葉を残したのではありません。
彼は
「主はいま、ヤコブの家に、み顔をかくしておられるとはいえ、わたしはその主を待ち、主を望みまつる」
(イザヤ8:17)
と言い残したのです。
誰も彼の言うことに耳を傾けず、滅びに向かって突き進んでいるというのに、彼は主を待ち望んだのです。
このイザヤの生き方に、私たちが学ぶべき指針があります。
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翻って、現代に生きる私たちはこの御言葉から何を学んだら良いのでしょうか?
あなたが周囲の人々の間違った方向を見出した時、イザヤと同様の立場になり、そこでイザヤ書の御言葉があなた自身に語られた言葉となります。
それは人々が神に無関心であるのを見出した時かもしれません。
教会の中でも霊的喜びを見出すことができず、むしろ俗的な話や儀式にのみより頼む風潮だけが見え、
「この教会には希望がない」
とあきらめだした時かもしれません。
その時に、
「主はいま、ヤコブの家に、み顔をかくしておられるとはいえ、わたしはその主を待ち、主を望みまつる」
(イザヤ8:17)
という信仰の態度を取れとイザヤは弟子たちに命じ、また、同じく、神は私たちに語っておられるのです。
具体的には、時間をかけて神の働きを待ち望むことです。
愛する兄弟姉妹のために、柔和な愛のとりなしを持って待ち望むのです。
現状は千原ジュニアさんのように全く身動きできない状態であっても、
「神様が働いておられるあの希望の世界に行きたい」
と思いつつ、熱心に祈るのです。
それが、闇の中を、徐々に元気を取り戻しながら、生きる気力にあふれる生き方なのです。
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み顔を隠される神を待ち望みつつ、今日の一歩を歩んで参りましょう。
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