今日のみ言葉【No.2696】(2021年12月 6日)「キリスト教イロハ(202)『マラキ書』」

主は言われる、「わたしはあなたがたを愛した」と。ところがあなたがたは言う、「あなたはどんなふうに、われわれを愛されたか」。主は言われる、「エサウはヤコブの兄ではないか。しかしわたしはヤコブを愛し、 エサウを憎んだ。
(マラキ1:2-3)

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「○○とかけて△△ととく。そのこころは?どちらも××でしょう」

という「なぞかけ」を聞いたことがあるでしょう。

なぞかけのパターンはある程度決まっていて、「○○」と「△△」という一見何の関係もないものの間に共通部分を見出して、「××」でまとめます。

共通するのは同音異義語であったり、連想できる言葉であったりします。

たとえば、

「牛丼とかけて海ととく。そのこころは?どちらも『なみ』(並・波)があるでしょう」

「車とかけて恋愛ととく。そのこころは?どちらもブレーキがないと暴走します」

という例があります。

このようなパターンを身につければ、あなたも謎掛けを作ることができるでしょう。

マラキ書にも律法教師(ラビ)が使う教え方のパターンがあり、それを見出だせば理解がたやすくなります。

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マラキ書は旧約聖書の最後に位置し、預言者としても旧約最後の預言者とされています。

本書の主題は

「わたしはあなたがたを愛した」
(マラキ1:2)

です。

それゆえに、神とその愛を無視して自分勝手に生きるイスラエルの民に対し、マラキは強い調子で告発しています。

マラキ書を読むと責められているような感じになるのはそのためです。

彼は神の愛に答えていない民を次の4つの点から責めています。

(1)祭司がその聖なる職分に不忠実であること(1章〜2章9節)

(2)離婚と雑婚について(2章10節〜16節)

(3)道徳的懐疑について(2章17節〜3章6節)

(4)神殿に対する民衆の無関心について(3章7節〜4章)

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さて、マラキ書におけるラビ的教授法のパターンは「対話形式」です。

それを今日の聖句で見ていきましょう。

まず、一般的真理を語ります。

「主は言われる、『わたしはあなたがたを愛した』と。」

次に、それによって聞く者の内に疑問や質問を惹き起こします。

「ところがあなたがたは言う、『あなたはどんなふうに、われわれを愛されたか』。」

そして、具体的な事実の引用と説明によってその主張を明確にします。

「主は言われる、『エサウはヤコブの兄ではないか。しかしわたしはヤコブを愛し、 エサウを憎んだ。』」

このパターンが随所に使われていることがわかると、マラキ書の理解を妨げていた壁は取り除かれ、スムーズに読んでいくことができるでしょう。

また、マラキがいかに当時の人々に神の御心を理解させようかとして心を砕いていたかが感じられると思います。

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「わたしはあなたがたを愛した」
(マラキ1:2)

と言われる神の愛を確認する今日として参りましょう。

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