今日のみ言葉【No.2654】(2021年10月15日)「神の国の価値観(3)」
あなたがた貧しい人たちは、さいわいだ。神の国はあなたがたのものである。
しかしあなたがた富んでいる人たちは、わざわいだ。慰めを受けてしまっているからである。
(ルカ6:20、24)
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「昔々あるところに、おじいさんとおばあさんがいました。おじいさんは山へ芝刈りに、おばあさんは川へ洗濯に行きました」
昔話「桃太郎」の始まりの箇所ですから、皆さんよくご存知でしょう。
ここに、おじいさんとおばあさんが何をしたか、対(つい)になって描かれています。
このような文学表現を対句法(ついくほう)と言い、意味が強調されて読者に伝わるという効果があります。
聖書のヘブル的表現では、この対句法がよく用いられます。
神の国の価値観はこの世の価値観とは根本的に違っていることを示すため、イエス様はイスラエルの人々にわかるように対句法を使って表現されています。
このことがわかると、ルカ6:20-26の箇所をより深く味わうことができ、イエス様の熱い愛が一気に伝わってきます。
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今日のメールの内容は、料理そのものより、それを入れる器の話です。
まず、前半の「さいわい」と後半の「わざわい」に分けられます。
「さいわい」というポジティブなことだけ語ってもらった方が良いのではないでしょうか?
「わざわい」などというマイナスイメージを吹き込まれたら、かえって足引っ張りになるような気がします。
ここはその「対句法」が使われているのだと分かれば、イエス様の意図を正しくつかむことができます。
対句法を使うのは意味を強調するためです。
「わざわい」を語るのはイエス様の教えの重大性をアピールするためであって、決して脅しではありません。
そして、いかに地上で価値が高いとされているものが空しく、地上で避けたいと思うものが神の国でさいわいかを強調しているのです。
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対句法に慣れると、正反対の価値観が各節に対応しているのが見えてきます。
・20 節の「貧しい」と 24 節の「富んでいる」
・21 節の「飢えている」と 25 節の「満腹している」
・21 節の「泣いている」と 25 節の「笑っている」
・22 節の「憎む」と 26 節の「ほめる」
正反対のものが対比されると、その明と暗により、よりくっきりと神の国の価値観が浮かび上がってくるのです。
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今日は器の話でした。
次回からそこに盛り付けられている料理を味わっていきます。
最高のシェフであるイエス・キリストの御言葉の愛餐にあずかる今日でありますように…。
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