今日のみ言葉【No.2537】(2021年 5月17日)「キリスト教イロハ（153）『モーセ（2）』」
そこで、主はモーセにむかって怒りを発して言われた、「あなたの兄弟レビびとアロンがいるではないか。わたしは彼が言葉にすぐれているのを知っている。見よ、彼はあなたに会おうとして出てきている。彼はあなたを見て心に喜ぶであろう。
（出エジプト4:14）
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「お客様は神様です」というフレーズは国民的演歌歌手の三波春夫さんの言葉です。
その真意はオフィシャルサイト（https://minamiharuo.jp）に詳しく説明されていますが、世の中ではこの言葉が誤用され、
「お金を払う客なんだからもっと丁寧にしなさいよ。お客様は神様でしょ？」
という風にクレームをつける恰好の材料となってしまっています。
さて、真の神に人間側からの主張をぶつけたら、神様だって逆ギレしてしまうのでしょうか？
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前回の続きです。
モーセの
「ああ、主よ、どうか、ほかの適当な人をおつかわしください」
（出エジプト4:13）
との苦しみの叫びに対して、何と神は怒られたのです。
「そこで、主はモーセにむかって怒りを発して言われた」
（出エジプト4:14）
せっかく命がけで神に対して自分の思いを打ち明けたのに、かえってモーセにとっては不利な状況になりました。
ここで私たちが知らなければならないのは次の3点です。
（１）神の御心は常に正しい
（２）神は愛ゆえに怒りを発する
（３）神の最善のご計画がある
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神は怒りを発した後に、続けてこう語られています。
「あなたの兄弟レビびとアロンがいるではないか。わたしは彼が言葉にすぐれているのを知っている。見よ、彼はあなたに会おうとして出てきている。彼はあなたを見て心に喜ぶであろう」
（出エジプト4:14）
無口なモーセとは対照的に、兄のアロンは雄弁家でした。
神はモーセの弱点を補う存在としてアロンを備えていたというのです。
聖書には書いてありませんが、神はすでにエジプトの地にいたアロンに何らかの方法で御心を知らせ、モーセがいる地まで導いておられました。
「見よ、彼はあなたに会おうとして出てきている」
（出エジプト4:14）
とはこのことです。
つまり、神はモーセが弱気になって神からの使命を断るようになることをあらかじめご存知で、事前に手を打っておられたのです。
奴隷となっているエジプトからイスラエルの民を解放することが神の御心です。
そして、モーセがその指導者となることも神の御心です。
神の御心は常に正しいのですが、人間の側から見るとそれは誤っているように見えることがあります。
そのことを祈りの中で申し上げると、神はその祈りをはるか以前に聞いておられたかのようにし、あなたなりの「アロン」を備えてくださっていることを知るのです。
これが全知の神がなされる愛のわざです。
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神のドラマの結末は喜びです。
「彼はあなたを見て心に喜ぶであろう」
（出エジプト4:14）
祈りつつ、喜びに導かれる人生を送って参りましょう。
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