今日のみ言葉(2012年 4月4日)【No.278】
その翌日、ヨハネはイエスが自分の方にこられるのを見て言った、「見よ、世の罪を取り除く神の小羊。
(ヨハネ1:29)
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着物のシミを取り除くという仕事があります。
特に高級和服の分野で需要があるそうです。
なぜなら、たった1点のシミがあっただけで、その着物の価値が大幅に下がってしまうからです。
しかしそのシミや、取り除けないと思われた汚れが無くなった時には、再び高級和服としての価値を取り戻し、大勢の人の前で着ることができるのです。
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世の罪を取り除く神の小羊とは、人間のシミや汚れどころか、心に巣くう罪そのものを全く取り除くイエス様のことを表します。
かつてイスラエルの民が奴隷となっていたエジプトを去る時、一匹の小羊を屠り、その血を門とかもいに塗り、死の使いを過ぎ越し、救われました。
イエス・キリストはその神の子羊となり、十字架で血を流し、人間を死から救い、永遠の命を与えられたのです。
イエスを自分の罪からの救い主と信じるとは、私のために血を流し、命を捨てて下さった方がいることを信じることです。
命を身代わりにして下さる程に私を「価値あり」と見ていて下さる方がいる、という新しい人生観で自分自身を見、生きていくことなのです。
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日本のクリスチャン作家の一人に、三浦綾子さんがおられます。
『氷点』、『塩狩峠』等の作品は、テレビドラマ化、映画化され、一般の方も多くご存知の方です。
私が初めて三浦綾子さんをテレビで見た時は、まだ名前と顔が一致していない時でした。
ですから三浦さんへの第一印象は、「どこかのおばさん」というものでした。
痩せて陰気で、話し方も上手でないように感じ、番組の案内役ならもっと別の人がよいのでは…、と思いました。
しかし、その話し方には言い知れぬ迫力がありました。
何かを伝えずにはおれない、という三浦さんの思いが伝わってきたことを覚えています。
それが自分の罪を赦し、十字架について死んで下さった神の小羊イエスだった、ということ後に私は知りました。
その当時はほとんどその意味は分かりませんでしたが、三浦綾子さんが得意な文筆でなく不得意な語りででも表したくてどうしようもなかったイエス様の存在があることだけは伝わりました。
キリストに出会うと、自分を捨てたい人生から、自分を捨ててでもこの方を伝えたいという人生に変わっていくのです。
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あなたを「価値あり」と見て下さる方と共に今日も歩んで参りましょう。
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