今日のみ言葉【No.2328】(2020年 7月31日)「終わりから始める(1)」
さて、過越と除酵との祭の二日前になった。祭司長たちや律法学者たちは、策略をもってイエスを捕えたうえ、なんとかして殺そうと計っていた。
(マルコ14:1)
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熊本県の球磨川の氾濫で、全27戸が水没しながら一人も犠牲者が出なかった集落があります。
過去に何度も水害に見舞われた経験から、住民の皆さんはまず第一に車を高台に避難させました。
車が水没し、故障して動かなくなった時の不便さを身にしみて知っていたからです。
一旦外に出たので、多くの人が現状の異変を目撃できたことが幸いしました。
「2階までは水が来ないから大丈夫」という経験則が通用しない事態を想定できたのです。
そして避難が始まり、全員の命は守られました。
この先の終りを想定し、そこから今何をすべきかを考え、実行したのがナルドの香油を捧げたベタニヤ村のマリヤでした。
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キリストの弟子たちはイエス様の受難の予告を徹底的に無視しました。
なぜなら、それは自分たちにとって不都合なことだったからです。
彼らは、イエス様が王となり、そのおこぼれで自分たちが出世し、イスラエルはローマ帝国の支配から解放され、ダビデ王時代のように国が再び繁栄する…、という夢以外描いていなかったのです。
しかし、彼らが知らないところで、その不都合な現実は着々と進んでいました。
「さて、過越と除酵との祭の二日前になった。祭司長たちや律法学者たちは、策略をもってイエスを捕えたうえ、なんとかして殺そうと計っていた」
(マルコ14:1)
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神の御心は、御子イエスを十字架につけ、全人類の罪の身代わりとして犠牲の死を遂げさせることでした。
神はそのために、祭司長や律法学者たちの悪意を利用されたのです。
神は創世記のヨセフの記事でわかる通り、悪を用いてそれを善に変えられる御方だからです。
「あなたがたはわたしに対して悪をたくらんだが、神はそれを良きに変らせて、今日のように多くの民の命を救おうと計らわれました」
(創世記50:20)
さて、弟子たちは自分の利益になることしか見えていませんでしたから、不利益になる事態を想定できません。
しかし、イエス様が死なれるという未来を察知し、それを受け入れた人がいます。
ベタニヤ村のマルタの妹、マリヤです。
一体彼女はどのような人で、どんな考え方をしていたのでしょうか?
以下、次回に続きます。
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自分にとって不都合な現実は、早く受け入れることが得策です。
そこから、神が導く人生に入り、神と共に歩むことができるからです。
神のご計画の中を、導かれつつ歩む今日でありますように…。
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