今日のみ言葉【No.2255】(2020年 4月24日)「最大のいましめ(4)」

「マルタとマリヤの家のキリスト」 1628年、ヤン・ブリューゲル(子)とルーベンスによる

この女にマリヤという妹がいたが、主の足もとにすわって、御言に聞き入っていた。
(ルカ10:39)

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最初に結論を言います。

「心をつくし、精神をつくし、思いをつくし、力をつくして、主なるあなたの神を愛せよ」
(マルコ12:30)

の答は、御言葉を聞くことです。

それをマルタとマリヤの話から見ていきましょう。

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ベタニヤ村のマルタ、マリヤ、ラザロらの家をイエス様はよく訪れ、暖かい人間関係の中で英気を養われました。

この日も、イエス様と弟子たちの一行がやってきたので、姉のマルタは大喜びで接待をし始めました。

人は気がついたら自分の好きなことをやっているものです。

マルタは人をもてなすことが得意であり、好きだったのです。

ところが、喜んでやっていられる量を越え、彼女の能力の限界を迎えたはずなのですが、それでも頑張り、とうとう心が乱れてきたようです。

「マルタは接待のことで忙がしくて心をとりみだし」
(ルカ10:40)

とルカは記しています。

医者らしい冷静な分析です。

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さて、とりみだした心はどういう結果となって現れたでしょう?

マルタは

「ねえ、ちょっと、忙しいから助けてくれない?」

と、マリヤに手伝ってくれるように頼めば良かったのです。

ところが、

「この女にマリヤという妹がいたが、主の足もとにすわって、御言に聞き入っていた」
(ルカ10:39)

とあるように、マリヤの全関心はイエス様に向かっていて、忙しくしている自分の方に何の気遣いもありません。

人は嫌々仕事をやっていて、その嫌だという気持ちを押し隠していると、やっていない人に対して怒りを感じます。

「私はこれだけやっているのに、あの人はやっていない!」

マルタの心はここで爆発しました。

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マルタの怒りはマリヤに対して持った感情でしたが、彼女をそのままにしているイエス様にも向けられました。

これはあくまで私の想像ですが、マルタの心の中にこのような思いが瞬間的によぎったのではないでしょうか。

「イエス様、あなたをもてなすために私はこんなに苦労しているのですよ。それくらいわかるでしょ。妹を手伝いに差し向けるくらいの気遣いがあって当然ではないですか!」

マルタは先生であるイエス様を非難し、次に命令を下しました。

「主よ、妹がわたしだけに接待をさせているのを、なんともお思いになりませんか」

「わたしの手伝いをするように妹におっしゃってください」

イエス様を喜ばそう、つまり、神を愛そうとする最初の意図は良かったのですが、どこかで別の道に迷い込んだようです。

マルタの場合は、「自分が正しい」という自己義認の思いがその原因でした。

自分こそ正しいと考える人は、周りが間違っているということになりますから、それを「正常な」状態にしようとします。

つまり、周囲の人間はその人に振り回されるわけです。

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さあ、このマルタをイエス様はどうケアし、どのように真の神への愛の道に導かれたでしょうか?

それは次回に続きます。

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イライラを感じたり、機嫌が悪くなってきた時は、自分の限界だと認め、そっとそこから身を引きましょう。

今一度、神への愛の道を歩んでいるかどうか、確かめる時をお持ちになりますように…。

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