今日のみ言葉【No.2225】(2020年 3月19日)「キリスト教イロハ(55)『ゲツセマネの園』」

2020年3月19日

ゲッセマネの園とオリーブの木

さて、一同はゲツセマネという所にきた。そしてイエスは弟子たちに言われた、「わたしが祈っている間、ここにすわっていなさい」。
(マルコ14:32)

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日本で石臼と言うと穀物を粉に挽くために古来から使われていました。

聖書の世界のイスラエルでも同様ですが、それに加えてオリーブの実をすり潰し、圧搾してオリーブオイルを取り出すためにも使われていました。

現在でもその手法を取る職人さんがおり、えぐみの無い良質のオリーブ油が取れるのだそうです。

ゲッセマネの園は一面にオリーブの木がたくさん生い茂っているところです。

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ゲッセマネはヘブル語で「油しぼり」を意味する語です。

イスラエルで油を絞ると言えば、それはオリーブ油です。

ゲッセマネの園はオリーブの木が茂る場所で、エルサレムの東側、オリブ山の西側にあります。

イエス様はこの園を祈りの場所とし、弟子たちと共にたびたび来られていました。

ですから、裏切り者のユダがローマ兵や下役どもを引き連れてイエス捕縛の先頭に立った時、「間違いなくあそこにいる」と、ゲッセマネの園に急行したのです。

「そしてすぐ、イエスがまだ話しておられるうちに、十二弟子のひとりのユダが進みよってきた。また祭司長、律法学者、長老たちから送られた群衆も、剣と棒とを持って彼についてきた」
(マルコ14:43)

ユダは夜の暗闇の中でも正確にイエス様の居場所を突き止めることができました。

「彼は来るとすぐ、イエスに近寄り、『先生』と言って接吻した」
(マルコ14:45)

それほどイエス様がゲッセマネの園にいて、祈っていることは確実だったのです。

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神に祈れば命が危うい、という経験をした人が旧約聖書にもいます。

それはダニエルです。

彼はバビロンの地に補囚されたユダヤ人ですが、その有能さが王に認められ、大いに用いられました。

そうなると、周りから妬まれるのは必至です。しかも彼は外国人です。

ダニエルがよく祈ることを知る彼らは、「王以外のものに願い事をなす者は獅子の穴に投げ込まれる」という禁令を発効させました。

「王よ、それはこうです。すなわち今から三十日の間は、ただあなたにのみ願い事をさせ、もしあなたをおいて、神または人にこれをなす者があれば、すべてその者を、ししの穴に投げ入れるというのです」
(ダニエル6:7)

しかしダニエルはひるまず、いつものように、いつもの場所で彼は神に祈りました。

「ダニエルは、その文章の署名されたことを知って家に帰り、二階のへやの、エルサレムに向かって窓の開かれた所で、以前からおこなっていたように、一日に三度ずつ、ひざをかがめて神の前に祈り、かつ感謝した。」
(ダニエル書6:10)

自分の命の源がどこにあり、命の真の支え手がどなたであるかを知っている人は揺らがないのです。

祈りとはその命のつながりがどこにあり、今自分はその命の源なる神とつながっていることを確認する行為なのです。

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あなたのゲッセマネの園はどこでしょうか?

いつものように、いつもの場所で祈る。

そのような信仰生活を続けて参りましょう。

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