今日のみ言葉【No.2209】(2020年 2月26日)「忘れない神」

2020年2月26日

女がその乳のみ子を忘れて、その腹の子を、あわれまないようなことがあろうか。たとい彼らが忘れるようなことがあっても、わたしは、あなたを忘れることはない。
(イザヤ49:15)

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マザー・テレサと言えばその崇高な信仰で有名であり、彼女の愛の行為はノーベル平和賞を受けるに値すると認められています。

しかし、死後、マザーの心の闇を綴った手紙の内容が出版され、神から切り離された孤独感にずっと苛まされていたことが明らかにされました。

それを知ってショックを受けた人もいらっしゃるでしょうが、私に関して言えばむしろホッとした感があります。

「あのマザー・テレサでもそうなら、まして私ならなおさらだ」

と安心できたのです。

「主はわたしを捨て、主はわたしを忘れられた」
(イザヤ49:14)

という感覚を人々が持つのは古今東西変わりません。

その闇に対する光の部分が今日の聖句です。

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神に見捨てられたという節の直後にイザヤが記したのが今日の聖句です。

「女がその乳のみ子を忘れて、その腹の子を、あわれまないようなことがあろうか。たとい彼らが忘れるようなことがあっても、わたしは、あなたを忘れることはない」
(イザヤ49:15)

母親が乳のみ子を忘れるはずがありません。

ここは、そんな起こり得ないことがたとえあったとしても、神は私たちを決して忘れはしない、という強調を込めた約束なのです。

ただしこれは法則ではなく、約束です。

ニュートンの万有引力に代表される法則というものは、いついかなる時でも、誰がやっても必ずそうなります。

地球上のどこででもリンゴを手から離せば下に落ちます。

「ニュートンを信頼します。彼の法則は必ず適用されるはずです」

と信じる努力をする必要はありません。

必ずそうなるからです。

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一方、約束は信頼が必要です。

太宰治の名作「走れメロス」で描かれているように、夕日が落ちるまでメロスが帰れるかどうか、彼が途中で挫けないかどうか、それはその時まで保証はされません。

かなうかかなわないか、実現できるかどうか、最後になってみるまでわからないのです。

ですから、契約が成就するまでの間、物事は右肩上がりの順調な一直線スタイルでは進みません。

幾度となく

「これは無理なのではないか」

「本当にこれで良いのだろうか」

という感覚を味わいます。

そのような不明な段階を通るからこそ、信頼ということができるのです。

一体どうなるかわからないという中を通り、時には全く正反対の現実を見るからこそ「信仰」というものが成立するのです。

その中で

「女がその乳のみ子を忘れて、その腹の子を、あわれまないようなことがあろうか。たとい彼らが忘れるようなことがあっても、わたしは、あなたを忘れることはない」
(イザヤ49:15)

と言われる神を信じて歩んで行った後、振り返れば、

「ああ、やっぱりその通りになったんだな」

と思えるのが信仰の歩みなのです。

ただし、自分の思い描いたシナリオ通りになるとは限りません。

想定外のことが次々と起こり、神が約束されたとおりのことが体験できずに時間ばかりが過ぎていくことも体験するでしょう。

現実には、優等生の満点の答案を書くことができず、自分の実力の答案を書くしかないでしょう。

しかし、他人の答案をコピーして書いても意味がありません。

不十分であり、あら探しをされても当然の自分の信仰のスタイルを貫き、歩めるところを歩んでいけば良いのです。

そこに

「あなたの信仰があなたを救った」
(マタイ9:22)

と言われる道が広がっているのです。

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あなたを決して忘れない神がいるという約束に励ましを受け、現実にチャレンジする今日として参りましょう。

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