今日のみ言葉(2011年7月4日)【No.106】
「あなたがたはまた荒野で、あなたの神、主が、人のその子を抱くように、あなたを抱か
れるのを見た。あなたがたが、この所に来るまで、その道すがら、いつもそうであっ
た。」
(申命記1:31)
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エジプトで奴隷であったイスラエルの民は神の偉大な力によって解放され、約束の地カナ
ンを目指して荒野での生活を送りました。
荒野では水も食物もありません。戦いの経験のない弱い民を襲う他民族もいました。
しかしその都度、神は水を湧きいだし、天からマナを降らせて食料を保証し、神がイスラ
エルの味方となり、敵と戦って下さいました。
親が弱い子供を抱き上げ背負っていくように、神はイスラエルを愛し養われました。
この神のいつくしみは、「フットプリント(足跡)」という有名な詩にあらわされていま
す。この詩が今日の聖句の意味を十二分に伝えていると思われますので、ご紹介したいと
思います。
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『足跡(Footprints)』
ある夜、私は夢を見た。
私は、神様とともに砂浜を歩いていた。
振り返ると、砂浜には二人分の足跡が残っていた。
一つは私のもので、一つは神様のものだった。
それは、これまでの私の人生の足跡であった。
足跡を見ていると、私の人生の様々な場面が、走馬灯のように思い出された。
よく見ると、これまでの私の人生の中で、足跡が一人分しかないときが、
何度もあることに気づいた。
それは、私が辛く悲しい思いをしていた時期ばかりだった。
ああ、あの時は、信頼していた友だちに裏切られた時だ。
ああ、あの時は、失恋して落胆していた時だ。
ああ、あの時は、事業で失敗した時だ。
私は神様に尋ねた。
「神様、あなたはずっといっしょにいてくれるものと思っていました。
しかし、私がもっとも辛かった時期には、一人分の足跡しか残っていません。
あなたを最も必要としていた時に、どうして私をお見捨てになられたのですか?」
すると、神様はこう答えられた。
「いとしい大切な我が子よ。
私は、愛するお前を、決して見捨てたりしない。
お前をひとりぼっちにはしない。
一人分しかない足跡は、お前の足跡ではない。
その足跡は、私の足跡なのだ。
悲しみに打ちひしがれるお前を背負って歩いた私の足跡なのだ。」
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神はどんなときでもあなたを見捨てることはありません。試練の今、背負われ、運ばれて
いる自分に気づき、神にゆだねる平安を味わって参りましょう。
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