今日のみ言葉(2011年7月22日)【No.124】

「彼は望み得ないのに、なおも望みつつ信じた。そのために、『あなたの子孫はこうなる
であろう』と言われているとおり、多くの国民の父となったのである。」
(ローマ4:18)

——————

今日の聖句の登場人物はアブラハムです。彼はイスラエルの始まりとなった人であり、信
仰の祖でもあります。

神はアブラハムに子孫繁栄の約束をなさいました。

「そして主は彼を外に連れ出して言われた、『天を仰いで、星を数えることができるなら、
数えてみなさい』。また彼に言われた、『あなたの子孫はあのようになるでしょう』。」
(創世記15:5)

しかし子供が生まれることなく、妻サラと共に二人は老齢に達してしまいました。

-*-*-*-*-*-*-

もはや身体的に子供が生まれるのは不可能と考えるアブラハム夫妻に対して、神は子供が
生まれるという約束は変わらないことを告げられます。

しかし、人間アブラハムは神の約束を100%純粋に信じることができない弱さを持った人で
した。

彼は神の約束の純粋さを薄め、拡大解釈し、人間の理解の範囲内で収めようとしたのです。

「妻サラとの間の子供でなくとも、自分の血統を継いでいればよいのではないか…。」

そして、つかえめハガルとの間に子供が生まれますが、このことが後に多くのトラブルを
もたらします。

アブラハム86歳の時のことです。その後13年間、神は沈黙されます。

-*-*-*-*-*-*-

そして99歳の時、神は再び現れ、祝福の契約の更新をなさいました。

あれから13年。

人間の可能性がゼロになった時に、

「彼は望み得ないのに、なおも望みつつ信じた。」

という、「自分の力を信じる信仰」ではなく、「神の全能の力を信じる信仰」へと導かれ
たのです。

翌年の春、アブラハム100歳、サラ90歳の時に、イサクが生まれます。

神の約束は望みの絶えた二人を通して成就されたのです。

-*-*-*-*-*-*-

人間の限界が神のドラマの始まりです。今日もその神に望みを置いて歩んで参りましょう。

初期,御言葉

Posted by maruyama