今日のみ言葉(2011年8月6日)【No.139】
「イエスはその人が横になっているのを見、また長い間わずらっていたのを知って、その
人に『なおりたいのか』と言われた。」
(ヨハネ5:6)
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日本でも根付いた感のあるコーチング(Coaching)の肝は質問にあります。いかに効果的
な質問をするかでコーチングの成否が決まります。
質問は英語のGROW(成長する)の流れに沿って行います。
G…Goal ゴール
目標設定、ゴールを決めます。
R…Reality リアリティ
現状認識。今どうかを知ります。
O…Option オプション
複数の選択肢を見出します。
W…Will ウィル
どれから始めるか意志を問います。
つまり、目標を決め、今の現実はどうかを知り、ゴールに達するための可能な方法を探り、
最初の一歩を定めるのです。
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このコーチングをすると多くの人が、
「自分は明確な目標を持たないで生きている」
ということにお気づきになります。
目標を持っているという方でも、ほとんどは曖昧なゴールセッティングです。
例えば、
「良い人になる」
「みんなと仲良く生きる」
「お金持ちになる」
具体的なゴール設定とは、
「前回ベスト16止まりだったので、この大会ではベスト8に入る」
「○○さんとお茶を飲んで雑談ができるような関係作りをする」
「5年後までに300万円の貯金をする」
ということです。
この目標設定にはじっくりと時間をかけます。ゴールが曖昧なまま次のステップに進んで
も、必ず振り出しに戻るからです。
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今日の聖句でイエス様は、「なおりたいのか」、という質問をなさいました。
38年間病気に苦しむこの男は、ベテスダの池に真っ先に入ることが人生の目標でした。水
が動いた時に最初に入る人が癒されると言われていたからです。
彼は何度もその競争に負けてきました。その度に味わってきた絶望を思えば、もはや治る
ことをあきらめた方が楽だったのかもしれません。
その彼にイエス様は、「なおりたいのか」と尋ねました。
それはもう一度頑張ってその競争で一番を取れ、と檄を飛ばしたのではありません。
トップを取ることがゴールではなく、なおることが真のゴールであり、この男が本当に望
んでいることをはっきりと心に描かせたのです。
彼の心はこの時に癒され、そして体も癒されたのです。
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イエス・キリストはあなたにも、「なおりたいのか」、と語られます。
人生のゴールを神と共に考え、しっかりと定める一日として参りましょう。
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