今日のみ言葉(2011年10月18日)【No.171】
「わたしは、自分を強くして下さったわたしたちの主キリスト・イエスに感謝する。主はわたしを忠実な者と見て、この務に任じて下さったのである。」
(第1テモテ1:12)
——————
カリスマ美容師とか、指導者のカリスマ性とか、「カリスマ」という言葉を聞くようになりました。その人の優れた資質や能力を意味して使われているようです。
しかし元々は、ギリシャ語の「カリス」(恵み)が語源です。
恵みとは、恵みを受けるに値しない者が受けるからこそ恵みなのです。
ですから、真のカリスマ美容師とは自分の才能を誇る人ではなく、「この技量は天から与えられたもので、私の力ではありません」という謙遜に徹した人なのかもしれません。
-*-*-*-*-*-*-
今日の聖句を読むと、私たちはキリスト・イエスによって強くされた、と書かれてあります。
私たちはキリストによって強さが増し加えられるのです。
しかしこれは、私たちがスーパーマンのように何でもできる者となり、自分の思い通りのことをするためではありません。
「主はわたしを忠実な者と見て、この務に任じて下さったのである。」とあります。
この強さは、神の愛を伝え、福音を伝える務めに用いられるべき強さです。
そして、「私は神によって強くされたのです」という思いが表面に謙遜となって表れ、神の愛が伝わっていくのです。
なぜなら、愛は謙遜というパイプを通してのみ人に流れるからです。
-*-*-*-*-*-*-
マザー・テレサのエピソードにこんなお話があります。
ある時シスターの一人がこう尋ねました。
「マザー、あなたはいつも貧しい人にただで与えていますが、その行為は彼らを甘やかし、人間としての尊厳を損なっていることになりはしませんか?」
マザー・テレサはこう答えました。
「私たちはみな神様に甘やかされているのです。神様がいつも私たちに与えてくださってる素晴らしい贈り物を見てごらんなさい。主は私たちの視力、酸素などを始め、いつもいろいろな必要なものを無償で与えてくださいます。」
「お金持ちを甘やかしている教会はたくさんあるので、貧しい人を甘やかす教会が一つぐらいあってもいいと思います。」
何と言う謙遜であり、また、ビクともしない強さを持った方だということがこの話からうかがい知れます。
私たちもこのような強さと謙遜さと愛を持った人間へとなっていけるのです。キリストの力によって。
-*-*-*-*-*-*-
主イエス・キリストの力を素直に受け取り、強くさせていただきましょう。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません