今日のみ言葉【No.1617】(2017年10月 4日)「 超純水で洗う生き方」

それゆえ、あなたがたは深く慎んで、あなたがたの神、主を愛さなければならない。
(ヨシュア記23:11)

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私は工学部応用化学科の出身です。

実験の精度を上げるため、試験管を洗った最後に不純物を極端に取り除いた「超純水」なるもので仕上げの洗浄をしました。

ヨシュアは人生の最終段階で、イスラエルの民にこの超純水のような言葉を残しました。

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アブラハム、イサク、ヤコブ、そしてモーセと続いたイスラエルの歴史で、いよいよヨシュアも年老い、人生の最後が近くなりました。

彼は遠くイスラエルの未来を見据え、彼らに祝福となる人生の鍵を授けました。

それは

「それゆえ、あなたがたは深く慎んで、あなたがたの神、主を愛さなければならない」
(ヨシュア記23:11)

ということでした。

約束の地カナンに定住することを達成したイスラエルでしたが、先住民族を完全に征服したわけではありません。

従って、まだまだその人々は隣接した土地にいて、自分たちの土地を無理矢理奪われたという恨みを持っていました。

ヨシュアは彼らの宗教観・価値観・生活習慣が自分たちに及ぶことを予想しました。

化学の実験で言えば、試験管の中に不純物が混入し、実験が失敗に終わるということです。

イスラエルには神の「超純水」が必要でした。

今日の聖句の「深く慎んで」がそれにあたります。

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勝利の余韻に浸りすぎ、いつまでもそれが続くものだと高をくくっていると足をすくわれます。

勝利の背後にある神の存在を忘れるからです。

「あなたがたのひとりは、千人を追い払うことができるであろう。あなたがたの神、主が約束されたように、みずからあなたがたのために戦われるからである」
(ヨシュア記23:10)

あなたが問題に対処し、解決し、一定の成功を収めた時、自分を褒めて良いでしょう。

と同時に、そのようにさせて下さった神の存在に目を止め、神を賛美し、ほめたたえることを忘れてはなりません。

そのこと抜きで「自分の力で出来た」とだけ思っていると、それはやがて傲慢の道を歩み出すことにつながります。

その先にあるのは「自分の力のみが保証」という世界ですから、一旦体の不調が現れたり、年齢による能力の減退を感じだすと、メタメタと自信が崩れ落ちます。

また、傲慢に生きるとどこかで人々の不評を買いますから、「自分は愛されていないのではないか」という不安を感じだし、それを打ち消すのにまた今まで通りの傲慢の道をひた走る…、という悪循環に陥ることもあります。

ヨシュアを通して神がイスラエルに語ったのは、深く慎んで生きること、すなわち、神の力によってこのことが成され、私はそのお手伝いに加えていただいたに過ぎない、という思いを持って生きるということです。

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「神様、あなたはこのことを成して下さいました。感謝します」

この思いと祈りを忘れないことが、深く慎んで主を愛することなのではないでしょうか。

あなたの今日の祈りが、謙遜と感謝の祈りとなりますように…。

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