今日のみ言葉【No.1555】(2017年 6月28日) 089 「復活のイエスと会ったマグダラのマリヤ」(3)

イエスは女に言われた、「女よ、なぜ泣いているのか。だれを捜しているのか」。
(ヨハネ20:15)

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ロシア南部のカフカス地方(コーカサス地方とも言う)は長寿の地として有名ですが、アブハズという地域が長寿者の中心地です。

長寿の秘密を調査した科学者たちはいろいろな要因を見い出しましたが、その中で子どもに対する態度の違いが目を引きました。

「アブハズの親は、普段はたっぷりと与える褒め言葉を抑えることで、非難の意を示す」
(『100歳まで元気に生きる!』,ジョン・ロビンス著,高橋則明訳,株式会社アスペクト,P31)

つまり、怒ったり罰を与えたりという子供を否定する行動は一切取らず、ほめる量の大小でその地方の人たちは育てられるのです。

罰を与えられる恐れがないので、若者はけっして恨みを口にすることはありません。

もしマグダラのマリヤがこの地方で生まれ育っていたら、彼女のイエス様に対する反応はきっと違っていたことでしょう。

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マグダラのマリヤは「もうダメだ」という否定的な思いを積極的に解消しようとはせず、かえってそれを強化し、ありもしない現実を本当のものとして証明しようとしていました。

そのような人に「ダメじゃないよ」と言っても、「いえ、やっぱりダメです」と言われ、火に油を注ぐような結果になります。

もしもイエス様がマリヤを納得させようとしたら、以下の例のようになるでしょう。

マ「もうダメなのよ」
イ「いや、そんなことはない」
マ「あなたは現実を知らないからそう言えるのよ。もう全ては終わったの」
イ「いや、希望はある」
マ「気休めもほどほどにしてね。墓の中を見たら!」

彼女は目の前のイエス様が見えず、見ようとしていたのは空っぽの墓でした。

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ではどうすればよいのでしょうか?

質問することです。

人は質問されることによってはじめて考え出すからです。

イエス様はマグダラのマリヤに

「女よ、なぜ泣いているのか。だれを捜しているのか」
(ヨハネ20:15)

と尋ねられました。

否定的思いに凝り固まった人を外から変えることはできません。

自分で気づいて初めて変わるのです。

自分の常識や自分の考えに凝り固まり、「これしか無いんだ」「もう無理だ」「もうダメなんだ」と思い込んでいる私たちに対して、イエス・キリストは呼びかけ、語りかけてくださいます。

しかも、マグダラのマリヤが数回呼びかけられた後、やっとその人がイエス様だと気づいたように、私たちに対しても気づくまで声をかけ続けてくださるお方がイエス・キリストです。

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イエス・キリストは、あなたに声をかけ、

「なぜ泣いているのか」
「だれを捜しているのか」

と尋ねておられます。

この質問に対して答える今日として参りましょう。

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