今日のみ言葉【No.1554】(2017年 6月27日) 089 「復活のイエスと会ったマグダラのマリヤ」(2)

しかし、マリヤは墓の外に立って泣いていた。そして泣きながら、身をかがめて墓の中をのぞくと、
(ヨハネ20:11)

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人間だけが持っている能力は想像力です。

将来こうなるという「未来を先取りする力」ですが、これを否定的に使う人が大半です。

「病気になったらどうしよう」「試験に落ちたらどうしよう」

同じ未来を先取りするなら肯定的に描きたいものです。

マグダラのマリヤは、未来どころか現実の目の前の状況を否定的に捉えていました。

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11節でマリヤは

「墓の外に立って泣いていた。そして泣きながら、身をかがめて墓の中をのぞくと」
(ヨハネ20:11)

とあります。

彼女は「泣く」という行為を何回か繰り返していたのです。

「イエス様のお体はない」と思っては泣き、「もういらっしゃらない」と嘆いては泣き…。

現実とは違う自分の中の否定的な考えを、「それこそ事実」と証明しようとしていたのです。

私たちもこのような人生の送り方をしてはいないでしょうか。

もしそうなら、マグダラのマリヤと同じで、イエス様から愛されているのは確実です。

目を上げれば、イエス・キリストと出会うことができます。

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私もマグダラのマリヤと同じで、現実ではない否定的状況を思い描いて悲惨な気分を味わい続けるタイプの人間です。

観測史上最強クラスの寒波が来ると気象庁が予報した日、まだ真っ暗な朝4時に豪雪地米沢へ向けて出発したことがありました。

コンビニも開いてないかもしれない、スリップ事故の車が立ち往生して進めないかもしれない…。

心配は募るばかりで、途中で断念して戻って来ることも覚悟していました。

ところが、大雪なので市の除雪車がフル稼働で出動し、早朝の道路はいつも以上に広くきれいに除雪されていて、車の走行に何の支障もありません。

何と予定の1時間前に着いてしまいました。

否定的な思い込みがあると人はそれをどんどん強化し、現実には無いものまで見ようとします。

私の場合は、スリップ事故、真っ暗なコンビニ、遅刻して皆さんに迷惑をかける…、等の想像でした。

現実は広くきれいに除雪された安全快適な道路、24時間営業のコンビニの明るい光、予定より早く着いて暇を持て余す(!)という状況でした。

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神がいるように思えない時には泣くことしかできません。

しかし多くの場合、現実はそれとは全く異なります。

「私が思っているのとは違う未来があるのかもしれない」という程度の浅くはかない信仰でかまいません。

その一歩が新たな未来へと私たちを引っ張っていってくれるのです。

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