今日のみ言葉【No.1415】(2016年11月18日) 045 「銅貨2枚を入れた貧しいやもめ」(2)
ところが、ひとりの貧しいやもめがきて、レプタ二つを入れた。それは一コドラントに当る。
(マルコ12:42)
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シングルマザー。
夫との死別や離婚をして子どもを育てている母親、あるいは未婚で母となった人。
2010年の総務省の統計によると、ひとり親世帯の54.6%が年収122万円未満という貧困状態にあります。
現代も聖書の時代も、「やもめ」の生活は楽なものではありません。
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聖書で言う「やもめ」とは夫を亡くした未亡人(寡婦)のことです。
旧約聖書のルツ記にルツとナオミが出てきますが、彼女らはこの「やもめ」です。
ルツがした落穂ひろいは律法に定められた糧を得る手段です。
しかしこれで裕福な生活を送れるはずがありません。
やもめは貧しい生活をしていたのです。
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マルコ福音書第12章の貧しいやもめは、当時の最小貨幣単位のレプタ2つを献金しました。
これは彼女にとっての全財産でした。
余りを残して献金したのではなく、全部ささげたのです。
一見、無謀・思慮不足と見えかねないこの行為は、彼女の神に対する全幅の信頼を表しています。
「お金がなくても、神様はこの私を養ってくださることは間違いない」
その神への信頼と感謝の気持を、献金という行為を通して表したのです。
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この聖書個所をよく読むと、やもめはイエス・キリストと出会っていません。
じっと見つめるイエス様はいるのですが、やもめは見ていません。
これは、本人は全くその意識はなくとも、実はイエス様の方で会って下さっているケースです。
神に信頼して生きていると、いつの間にかイエス様と出会っているとは素晴らしいことです。
私たちの方では知りませんが、イエス様の方では私たちのことを知っていて、既に会っているのと同然、ということなのです。
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「世界で最も貧しい大統領」として知られるウルグアイのムヒカ大統領は、2012年のリオ会議(地球サミット)でこんな名言を発しました。
「貧乏な人とは、少ししか物を持っていない人ではなく、無限の欲があり、いくらあっても満足しない人のことだ」
この反対の方向に生きる時に、私たちは神の富によって生かされる人生を歩み、イエス・キリストと常に出会っている人生を送ることができるのです。
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神を信頼する道へと、一歩、足を進める一日として参りましょう。
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