今日のみ言葉【No.1314】(2016年 6月27日) 011 「らい病人」(1)
ひとりのらい病人が、イエスのところに願いにきて
(マルコ1:40)
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聖書に出てくる「らい病」は、現在ではハンセン病か重度の皮膚病であるとされています。
ハンセン病は感染率が低いことが解明されていますが、古代イスラエルでは伝染病と考えられ、患者は隔離しなければならないと考えられていました。
レビ記第13章にこう書かれています。
「患部のあるらい病人は、その衣服を裂き、その頭を現し、その口ひげをおおって『汚れた者、汚れた者』と呼ばわらなければならない。」
(レビ記13:45)
わざわざボロボロの衣服を着て、髪の毛をモジャモジャにし、顔に覆いをかけ、人の目にふれる時は自分の方から「私は汚れています!」と大声をたてなければならなかったのです。
らい病人はその当時、やむを得ない社会事情とは言え、大変不自由な、しいたげられた生活を送らざるを得ませんでした。
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さて、一人のらい病人がイエス様のところにやってきました。
実はこれだけでも律法を犯しかねない危険な行為です。
しかし、そのような大胆な行動に出ることができたのは、彼の人生が八方ふさがりであり、理不尽さで埋め尽くされていたからこそ、と言えます。
彼は自分のせいで病気になったのではありません。
保護され、いたわられて当然のはずが、逆に社会から追放され、普通の人の当たり前の生活を営めない不自由さを運命づけられていました。
そして、病が治るという確かな治療法がないので、明るい将来の見通しが全くありません。
生きることが喜びではなく、生きていること自体が苦痛を感じる連続だったのです。
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そこに、「イエスという人はどんな病も癒されるそうだ」という噂が伝わってきたのでしょう。
その時、彼が味わってきた人生の不条理は「心のガソリン」として貯められていたことが明らかになりました。
彼の「癒やされたい」「こんな状況から抜け出したい」という思いに火が付き、心のガソリンが爆発的推進力となって彼を前に押し出したのです。
「なぜ私にこんな人生が…」
この思いがあなたをイエス様への出会いへと押し出すエネルギーとなるのです。
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あなたの過去は宝の山であったことを見出す一日でありますように…。
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