今日のみ言葉【No.1305】(2016年 6月16日) 008 「汚れた悪霊につかれた男」(1)
その言葉に権威があったので、彼らはその教に驚いた。
(ルカ4:32)
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人気テレビ番組だった「水戸黄門」を見ると、黄門様に対する人々の反応が毎回以下のパターンで変わっていくことが分かります。
(1)何の力も無さそうなおじいさんに見えるので、誰も気にも止めない。
(2)きちんとした身なりとお付きの者たちがいることから、「裕福な旅のご隠居様」という見方に変わる。
(3)徐々に力を発揮し出し、「ただ者ではない」と驚かれる。
(4)悪を成敗する正義の味方として現れるので、悪者からは「敵」と見なされる。
(5)最後に「先の副将軍、水戸光圀公」という本当の正体が明かされ、その権威の前に人々はひれ伏す。
イエス・キリストもこのような反応を受けたことが聖書に記されています。
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イエス様はガリラヤのカペナウムの会堂で人々に聖書(旧約)から教えておられました。
すると
「その言葉に権威があったので、彼らはその教に驚いた。」
(ルカ4:32)
とあります。上記(3)の状態です。
しかし、一気に(5)の段階に進んでいた人がいました。汚れた悪霊につかれた人です。
彼は
「大声で叫び出した」
(ルカ4:33)
とありますから、周りの人たちはまた驚いたことでしょう。
彼が言ったことはこうです。
「ああ、ナザレのイエスよ、あなたはわたしたちとなんの係わりがあるのです。わたしたちを滅ぼしにこられたのですか。あなたがどなたであるか、わかっています。神の聖者です」
(ルカ4:34)
彼の内側に潜んでいた悪霊が、たまらずに叫びを上げたのです。
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神の言葉が語られ、イエス・キリストの権威が示されるところで、私たちの内側が何がしかの反応を示すのです。
無関心で終わる人もいますし、「いい話を聞いた」と得をした気分になる人もいます。
今日の聖句のように、神の権威に触れ、驚く人もいます。
しかし最も敏感に反応したのは、この汚れた悪霊につかれた人でした。
彼はいたたまれなくなったのです。
悪霊自身は、居心地が悪くてどうしようもなくなり、ついに表に出てきたのだと考えられます。
だからといって、教会で聖書のお話を聞いた時、心が揺り動かされるのは、あなたが悪霊につかれているからだ…、などとは申しません。
それはイエス様が近づいて来られたからです。
イエス様の権威に触れ、神の霊に触れる時、あなたの心は様々な反応を示します。
そのどれもが出てきて良いのです。
イエス様はそのことを通してあなたを救いに来られたからです。
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私たちの心に触れるキリストの働きに霊の目を注ぐ一日として参りましょう。
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