今日のみ言葉【No.1218】(2016年 1月27日)

アコルの谷を望みの門として与える。
(ホセア2:15)

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「恋は盲目」とはよく言ったものです。

脳科学者の中野信子さんは、

「脳は個体を維持するために危険を避けようと働く。出産には命の危険が伴う。だから人は結婚したがらない。」

「しかし種を保存するためにはリスクを取らせないといけない。そのために、恋愛という麻痺装置が必要になる。」

とシンプルに説明しておられました(「サワコの朝」より)。

恋に陥ると周りが見えなくなり、理性がマヒさせられてしまうのだそうです。

時に暴走して、周囲の人達が事態の収拾に追われることは、日常でも目にすることです。

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ホセアの妻ゴメルは愛人に走ります。

この人は自分の欲しい物を与えてくれる人、つまり、自分を幸せにしてくれる人、と彼女は考えたからです。

「わたしはわが恋人たちについて行こう。彼らはパンと水と羊の毛と麻と油と飲み物とを、わたしに与える者である」
(ホセア2:5)

しかしやがてその浮気相手の男は彼女に飽きて、ゴメルは捨てられます。

そこで彼女は夫ホセアのもとに帰ろうとします。

ところがそれは、夫の心を傷つけたことを後悔し、自分の非を認めて、悔い改めて…、という殊勝な心から生まれた決心ではありませんでした。

ただ単に、男に見放されて生活できなくなり、居心地が悪くなったので、自分にとって都合の良い選択としてホセアを利用しようとしただけです。

「わたしは行って、さきの夫に帰ろう。あの時は今よりもわたしによかったから」
(ホセア2:7)

神はこれがイスラエルの姿だと言います。

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ホセア書第2章の前半は、このイスラエルに対する神の怒りが記され、後半は「今一度やり直そう」という回復の約束が記されています。

「ねんごろに彼女に語ろう」(口語訳)
「優しく彼女に語ろう」(新改訳)
「その心に語りかけよう」(新共同訳)

ただしこれは神がリーダーシップを取っています。

神の側からの語りかけ・働きかけがあって初めて和解と回復が始まるのです。

その時、

「アコルの谷を望みの門として与える。」
(ホセア2:15)

と記されています。

アコルの谷とはヨシュア記第7章に残されている忌まわしい思い出の谷です。

もう二度と思い出したくないあの出来事が、神にあって

「望みの門」

として変えられ、希望のゲートとして開かれるとは何という逆転の祝福でしょうか。

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あなたにとっての「アコルの谷」とは何でしょうか?

記憶の底に埋められていたはずのものが、不意に飛び出し、思い出しては冷や汗をかくあの出来事です。

しかしそれは神にあって

「アコルの谷を望みの門として与える。」
(ホセア2:15)

と約束されています。

望みの門が開かれることを信じ、神の働きを期待する一日として参りましょう。

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