今日のみ言葉【No.1182】(2015年11月25日)
海の中で東風があなたの船を破った。
(エゼキエル27:26)
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インスタントコーヒーの「内蓋シール」。むきにくいですね。
それは当然です。
あの内蓋シールは容器の中のコーヒーの香りとおいしさを守っているからです。
メーカーがお勧めする開け方は、
「ビンのフチにあたる部分だけ、内蓋シールを残して切り取る」
というやり方です。
コーヒーは湿気が大敵。
全部シールをはがしてしまうと、ビンと蓋と間のわずかなスキマから湿気を吸い込んでしまうのだそうです。
ビンのフチに内蓋シールを残すと、その隙間が塞がれ、湿気を防止できます。
ただの空気、湿気と思いますが、私たちの生活を意外なところで左右しています。
聖書では湿気ならぬ「東風」がキーワードとなっています。
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聖書で東風といえば、それはアラビア砂漠からの熱風を表します。
その熱風が通るところ、緑の草原は1日で枯れて茶色の地となります。
「きょうは生えていて、あすは炉に投げ入れられる野の草」
(マタイ6:30)
とは強烈な熱風で枯れた草のことを言います。
この陸地に吹く東風が海上の豪華船としてたとえられているツロに吹くというのです。
「海の中で東風があなたの船を破った。」
(エゼキエル27:26)
歴史的に見れば、この東風とはバビロニアのネブカデネザル王であり、最終的にペルシャのアレクサンダー王のことを意味します。
どんなに装備していても、それは所詮人間の力で成したものに過ぎません。
想定外の自然の力が襲えば、大丈夫なはずの堤防が崩れ、「絶対安全」であったはずの原子力発電所が今もって収束の見えない状況に陥るのです。
「まさかそんなことが…」
と思うようなことが起きるのが人生です。
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しかし先程のマタイ6章30節の前の個所で、イエス様は、そのいつ枯れるか知れない野の草がどう育っているか考えてみよ、と言っておられます。
「栄華をきわめた時のソロモンでさえ、この花の一つほどにも着飾ってはいなかった。」
(マタイ6:29)
と言うほど、神は私たちを美しく装っていて下さり、配慮していてくださっているというのです。
ですから、
「きょうは生えていて、あすは炉に投げ入れられる野の草でさえ、神はこのように装って下さるのなら、あなたがたに、それ以上よくしてくださらないはずがあろうか。」
(マタイ6:30)
と神にゆだねることをイエス様は強調しておられます。
人間はいつ東からの熱風が吹いてくるかわからない日々を送る脆い存在です。
しかしその人生を、野の花以上に装い、配慮して下さる神の存在があります。
そこに目を向けて生きることによって、人生の様々な障害を乗り越えていけるのです。
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神の手の中にある野の花であることを思い、今日の一日を充実して過ごして参りましょう。
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