今日のみ言葉【No.3036】(2023年 3月18日)「生活の処方箋（29）『雑草の生き方』」
「わたしはあなたに命じたではないか。強く、また雄々しくあれ。あなたがどこへ行くにも、あなたの神、主が共におられるゆえ、恐れてはならない、おののいてはならない」
（ヨシュア記1:9）
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雑草は、肥料も水もたっぷり与えられて育つ園芸植物とは違い、自分の力で根を伸ばし、葉を繁らせて生きなければなりません。
雨の日もあれば、寒風にさらされる日もあり、踏まれることすらあります。
植物の発芽に必要な条件は、空気と水と温度の3つですが、雑草は、これらを求めて、いつも能動的に活動します。
イネ（稲）と全く同じように見えるタイヌビエ（田犬稗）は、イネに寄り添って田んぼで成長し、最後、実をつける時に、イネよりほんの少しだけ背を高くし、繁栄を勝ち取ろうと努力します。
雑草の生き方は、いつも自分で判断し、決断し、与えられた条件を100%活用して行く生き方です。
人は、時として困難な出来事に出会うと、「失敗」とレッテルを貼り、意気消沈することがあります。
しかし、雑草の生き方に多く学びながら、たくましく歩んでいきたいものです。
（※田中信生の『生活の処方箋』より）
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モーセの従者としてリーダーのあり方を学んだヨシュアでしたが、いざ自分がモーセの代わりの立場に立った時、その責任の重さに震えたことでしょう。
しかし、神は選びの人を見捨てることはありません。
神はヨシュアに対して、
「わたしはあなたに命じたではないか。強く、また雄々しくあれ。あなたがどこへ行くにも、あなたの神、主が共におられるゆえ、恐れてはならない、おののいてはならない」
（ヨシュア記1:9）
と命ぜられました。
後はこの言葉に応答していくだけです。
自分ができるかどうかは関係ありません。
「自分の判断ではできそうもないと思うが、神が言われたのだから、きっとやり遂げられる」
と信じて、目の前にあるあらゆる可能性に手を出し、試してみるのです。
その際、10の内9はダメで、残りの1つも爪にかすった程度の実績しか上げられないでしょう。
しかし、そのわずかな実績を大切にし、自分を励まし、次のチャレンジに向かうのです。
強く、雄々しく、恐れず、おののかない生き方の実際とはそのようなものです。
決して連戦連勝、全勝街道を突っ走るのではありません。
9つの明白な失敗と、1つのかすかな成功。
そこに光を見出し、やり続けていく先に、思いもよらない神の栄光の場所に立っている自分を発見するのです。
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ケンタッキー・フライド・チキンの創業者カーネル・サンダースは、幼い頃から母親に連れられて教会に通い、
「嘘をつかず、他人に優しくし、大人になっても酒や煙草はダメ、賭け事も絶対にしない」
と厳しく躾けられました。
彼は
「何事でも人々からしてほしいと望むことは、人々にもそのとおりにせよ」
（マタイ7:12）
の聖書の黄金律を経営方針としてレストランを始め、多方面で成功を収めます。
しかし、聖書の言葉通りに行ったら万事順調、全てのことがうまく行き、悲しい思いを味わわないかというと、そうではありません。
息子は20歳で病気のため他界し、火事で店が全焼する悲運にも遭います。
さらに、ケンタッキー州に高速道路が敷設され、人の流れが変わった結果、収入は激減し、レストランは競売にかけられ、彼は65歳にして無一文の身となってしまいました。
ここで、年金生活は面白くないと思ったサンダースは発想の転換をします。
人気のあったフライドチキンのレシピをレストランに売る、というフランチャイズ方式です。
「サンダースは、唯一残った財産である、中古のフォードに圧力釜と秘伝のスパイスを入れた瓶を載せ、一軒一軒レストランを自ら訪ね歩いた。一千軒以上も断られながら、彼はあきらめず、費用節約のため車中泊をして各地をまわった。これが、今でも成長を続けるケンタッキー・フライド・チキン（KFC）の始まりであった」
（『御翼』2023年2月号その2、佐藤順主筆より）
ここまで読んだ読者の方は、
「カーネル・サンダースは素晴らしいクリスチャンだったから神様も祝福されてそうなったのだろう」
と思われるかもしれません。
確かに子供の頃から教会に通い、聖書の影響を受けた人生ではありましたが、彼がイエス・キリストを自分の救い主として受け入れてクリスチャンになったのは77歳の時です。
彼は晩年、設立した基金で多くの大学生を支援し、病院や教会に寄付することを喜びとし、自分はこのために救われたのだと語っています。
幼な心に神の言葉が植え付けられた人カーネル・サンダースは、まるで生涯ずっと神に仕えていたかのような人生の最後を迎えたのです。
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神が共におられることを信じ、可能性にチャレンジする今日として参りましょう。
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