今日のみ言葉【No.894】(2014年 9月19日)
神よ、わたしが嘆き訴えるとき、わたしの声をお聞きください。
(詩篇64:1)
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過激な書き込みで有名なインターネットの匿名掲示板があります。
匿名なので何を書きこんでも自分であることがバレない仕組みになっている筈でした。
ところが昨年、情報漏洩が起き、瞬く間に個人情報が流出し、誰が何を書いたのか白日の下にさらされてしまいました。
ある小説家は、表面上は何食わぬ顔をしながら、実は自分のライバル作家に誹謗中傷をしていたことが判明しました。
批判の矢が思わぬ展開で自分に突き刺さった一つの例です。
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詩篇第64篇の記者は、無実の罪で告発されていました。
「彼らはその舌をつるぎのようにとぎ、苦い言葉を矢のように放ち、隠れた所から罪なき者を射ようとする。」
(詩篇64:3-4)
悪に囲まれた状況でありながら、彼は神への力強い信頼を持ってこう語ります。
「しかし神は矢をもって彼らを射られる。」
(詩篇64:7)
人は自分の言った言葉によって裁かれるのです。
「神は彼らの舌のゆえに彼らを滅ぼされる。」
(詩篇64:8)
事実に基づく批判には謙虚に耳を傾け、改善の努力をすべきです。
しかし、事実に基づかない批判・誹謗中傷を浴びる時があります。
そのような人々は、やがて神がさばいて下さいますから、神様にお任せしていれば良いのです。
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しかし、批判の最中にいる時に神におまかせするという事は、実は辛いのです。
それはあたかも、相手に反撃しないように自分で自分の手を後ろ手に縛り、右や左に顔が殴られるのをじっと耐えているようなものです。
「神は矢をもって彼らを射られる」
と信じ、神の約束は必ず果たされると勉強し理解しているはずですが、出口の見えないトンネルの中を進むのは不安と心配でいっぱいです。
ですから、
「神よ、わたしが嘆き訴えるとき、わたしの声をお聞きください。」
(詩篇64:1)
と叫ばざるを得ないのです。
このような祈りができる時、神様はいつもより身近にいらっしゃいます。
常に共におられる神様に、私たちの方から向かっていくからです。
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神に嘆き訴えることは少しも恥ずかしいことではありません。
私たちの叫びを祈りとして受け取って下さる神様が、その訴えを最善の時、最善の形で、そして私たちが願った以上のものとして叶えて下さいます。
そのことを信じ、今日も神にゆだねる一日を送ってまいりましょう。
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