今日のみ言葉【No.3713】(2025年 8月28日)「いなごの害」

いなごの佃煮(山形市HPより)

主はモーセに言われた、「あなたの手をエジプトの地の上にさし伸べて、エジプトの地にいなごをのぼらせ、地のすべての青物、すなわち、雹が打ち残したものを、ことごとく食べさせなさい」。
(出エジプト記10:12)

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子供の頃、いなごの佃煮を「骨や歯を作るカルシウムだ」と言い聞かせられて、何も考えずに食べていました。

今あらためて見ると「昆虫食」そのものですから、少々ギョッとしますね。

いなごは稲の葉を食い荒らす害虫とされていますが、同時に貴重な食料源でもありました。

イスラエルが位置する中東では、日本の田んぼで見られるものよりも大型のいなごが飛び交い、農作物に深刻な被害を与えていました。

第8番目の災いは「いなごの害」で、パロがイスラエルの民を解放するまで災害は続きます。

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いなごの害はヨエル書にもこう記されています。

「かみ食らういなごの残したものは、群がるいなごがこれを食い、群がるいなごの残したものは、とびいなごがこれを食い、とびいなごの残したものは、滅ぼすいなごがこれを食った」
(ヨエル1:4)

神はこのいなごを用いて、エジプトの作物に壊滅的打撃を加えました。

直接被害に遭ったのはエジプトの民衆ですが、その惨状にパロは恐怖を覚え、モーセとアロンを急いで呼び寄せ、こう願います。

「わたしは、あなたがたの神、主に対し、また、あなたがたに対して罪を犯しました。それで、どうか、もう一度だけ、わたしの罪をゆるしてください。そしてあなたがたの神、主に祈願して、ただ、この死をわたしから離れさせてください」
(出エジプト記10:16-17)

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しかし、これは一時的な悔い改めに過ぎませんでした。

災いがやむと、パロは再び心をかたくなにし、以前と同じ態度を取ります。

「しかし、主がパロの心をかたくなにされたので、彼はイスラエルの人々を去らせなかった」
(出エジプト記10:20)

ここで「主がパロの心をかたくなにされた」とは、神がパロを放任されたということです。

つまり、何の制限もなく、パロが思った通りのことができるようにさせたおいたのです。

そのような環境の中で、初めて、人の本音が現れます。

本当に神の御心を行おうとしていたのか、それとも、ただ単に神の罰が恐いので従っていただけだったのか…。

神がいようがいまいが、自分は神の御心を行う。

これが本当に神を信じている人の行動です。

神はそのような信仰に至るまで、人を訓練してくださいます。

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神は人間に自由を与えておられます。

新約聖書では、イエス・キリストを信じることにより、人間は罪の奴隷から解放され、自由になったことが明らかにされています。

「兄弟たちよ。あなたがたが召されたのは、実に、自由を得るためである」
(ガラテヤ5:13)

そして続けてこう命じられています。

「ただ、その自由を肉の働く機会としないで、愛をもって互いに仕えなさい」
(ガラテヤ5:13)

自由とは、自分勝手に生きるためにあるのではなく、愛をもって仕えるために与えられています。

今日もこの自由を正しく用い、神の御心に生きる一日として参りましょう。

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