今日のみ言葉【No.798】(2014年 4月 5日)
なぜわたしと争われるかを知らせてほしい。
(ヨブ記10:2)
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うつ病になると、「何もそう考えなくてもいいのに…」と周りが思っても、本人にとってはその架空の現実が真実となります。
これを「妄想」と言います。
私はうつ病になった経験があるので(今でもそうではないかという説もありますが(^_^;))
「何月何日までしか自分の命はない」
「自分の身体は悪い病気に冒されている」
「自分の家は貧乏のあまり、家屋敷がなくなる」
という3つの妄想を全部現実のこととして思っていました。
どんなに周りから、
「そんなことないでしょ」
「だったら説明してみて」
と言われても、そう感じるのだから仕方ありません。
自分の頭の中で一人相撲を取っているのですが、外部からの情報が入って来ない、あるいは受け付けない状況の中では、自分の側からしかものが見えないのは当然です。
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ヨブも同じ立場にいました。
神とサタンとの間のやり取りが知らされていない彼にとって、目の前の悲惨な状況の原因は自分にあるとしか考えられません。
しかし自分は正しく生きてきたつもりです。
となれば神が誤っていることになります。
しかしそれは有り得ません。
どう考えても答えが出ない彼は、ついに自分の生を否定し、
「初めからなかった者のようであったなら、よかったのに。」
(ヨブ記10:19)
とつぶやきます。
ヨブ記ではこの後、ヨブには隠れた罪があるから不幸な目に遭っているのだと糾弾する友人たちと、それに反論するヨブとの議論が延々と続きます。
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さて、ヨブのように頑固なまでに悲観的な方に向いている人にはどう接したらよいのでしょう?
ヨブの友人たちのように、その考えを砕いてまともな見方に直してやろう、と意図すると必ず抵抗に遭います。
ここで鬱病の妄想に対処する方法が役に立ちます。
まず、妄想と理屈で対決して勝ち目はない、と観念することです。
そして、
「そう、そんな大変な悩みがあるのね。そりゃ大変だ。」
と、声をおとして、ため息まじりに、しみじみと言って差し上げるのです。
こうするのには、かなりのエネルギーが必要です。
最初は疲れます。
ふと
「そんなことないじゃない」
と否定してしまいそうになるのをグッとこらえるのには訓練を要します。
しかし不思議なことに、
「そうかあ!そんな大変なことで悩んでいるのかあ?大変だねえ」
と、しみじみ言われると、言われた当人は本当にホッとするのです。
そして、
「自分のこの考えって現実に基づいているんじゃなくて、妄想だったのか。アッハッハ!」
と笑うことができるようになるのです。
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あなたがもし
「今の仕事を辞めていつか転職すべきだ」
とか、
「引越しをしてどこか別の土地に行くべきだ」
との悲観的思いが離れないでいるとしたら、もしかしたらそれはある種の妄想の類なのかもしれません。
そして今、自分の側からしかものが見えない状況なのかもしれません。
神はそのようなあなたを責めておられません。
「それはつらいね」
と、そばに寄り添っていてくださるのです。
「わたしは、決してあなたを離れず、あなたを捨てない」
(ヘブル13:5)
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自分の側からの真実とは別に、神の側からの真実があります。
この神の側から見える真実に目を開き、見えないならばそれがあると信じ、一歩その方向に踏み出すこと。
それがあなたの人生を変えていきます。
御言葉の上に立つ人生を歩んで参りましょう。
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