今日のみ言葉【No.786】(2014年 3月14日)

王の指輪をもって印を押した書はだれも取り消すことができない
(エステル記8:8)

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ノーベル賞を受けたiPS細胞に次ぐ万能細胞かと注目を集めたSTAP細胞の論文は、どうやら取り下げられる動きです。

白紙撤回してもう一度やり直せるなら良いのですが、世の中には、

「何もなかったことにする」

などとはできないことが沢山あります。

エステル記第8章の

「王の指輪をもって印を押した書はだれも取り消すことができない」

という事もそのひとつです。

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悪人ハマンは滅びましたが、彼が王の指輪を持って押印して作ったユダヤ人撲滅のための法律はまだ生きています。

エステルは何としても12月13日までにこの施行を防がなければなりません。

彼女はこの法律の取り消しを王に求めました。

しかし、一度発布された法律は取り消すことができません。

旧約聖書における神の律法も同じです。

イエス・キリストご自身がこう言っておられます。

「よく言っておく。天地が滅び行くまでは、律法の一点、一画もすたることはなく、ことごとく全うされるのである。」
(マタイ5:18)

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ではどうしたらいいのでしょう?

王は新しい法令を作りました。

ユダヤ人たちに正当防衛の権利を与えたのです。

これで彼らを害しようとする者がいたとしても、それを事前に抑止する力となります。

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この一連の出来事の中に、新約聖書の十字架による救いの伏線を読むことができます。

旧約の律法では罪ある者は必ず罰せられます。

しかしそのままでは罪人である人間は全て死の刑罰を受け、永遠の滅びに向かわなければなりません。

そこで神は新しい契約を結ばれました。

それは、こともあろうに神ご自身の子、イエス・キリストを人類の身代わりとし、十字架でその罪の罰を受けさせ、律法を廃止することなく全うさせたことです。

そして、イエスの死が自分の罪のための身代わりの死であったと信じる者を義と認める、すなわち無罪とするということです。

旧約聖書の律法を

「何もなかったことにする」

とウヤムヤにしたのではありません。

神ご自身が定めた律法の要求が完全に満たされ、しかも罪人が救われるための新しい契約。

それが新約聖書で表されたキリストの十字架なのです。

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もうダメだと考えるその先に、神は新しい契約を持って待っておられます。

神を信じ、神と共に歩く人生では、なかったことにしたい過去や葬り去りたい出来事が、逆にあなたを生かし、あなたを支える力へと変えられます。

神の新しい契約であるイエス・キリストの十字架を信じ、新たな一歩を歩みだす一日として参りましょう。

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