今日のみ言葉【No.3450】(2024年 9月11日)「エジプト移住（2）」

神は言われた、「わたしは神、あなたの父の神である。エジプトに下るのを恐れてはならない。わたしはあそこであなたを大いなる国民にする。
（創世記46:3）

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昔の鉄道のお話です。

急勾配の峠ではパワー不足で一気に上ることができないため、スイッチバック方式という登り方をしました。

まず登りやすくするため、急斜面にジグザグ状に線路を敷きます。

そこを走る列車は前に進んで坂を登りますが、水平地点でいったん止まり、今度は後ろ向きに別の路線を進み、停車場に止まります。

そして、勢いをつけてまた前に進み、坂を登っていく、という具合です。

行きつ戻りつしているようですが、最終的に目的地に着こうとする意志に変わりはありません。

神の御計画の遂行にもこのような場面があります。

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カナンの地を離れてエジプトに行くことは、人間的な目で見れば、これ以上無い祝福です。

エジプトの総理大臣となったヨセフの庇護の下、安定した豊かな生活を送ることができるからです。

しかし、ヤコブは今までの経験から、不安を抱いていました。

それを払拭したのが、6回目の神の顕現でした。

「わたしは神、あなたの父の神である。エジプトに下るのを恐れてはならない。わたしはあそこであなたを大いなる国民にする」
（創世記46:3）

神の御心は、ヤコブ一家がカナンの地に留まることではなく、エジプトに行くことだったのです。

これは、神がカナンの地を与えるというアブラハムとの約束を破棄したということではありません。

最終的な約束の成就の過程で、私たちの目には反対方向に移動しているように見えることがあるのです。

神はエジプトの地で民を養い、やがて神が定めた時にカナンの地に戻されます。

「わたしはあなたと一緒にエジプトに下り、また必ずあなたを導き上るであろう」
（創世記46:4）

ヤコブはさらに、自分を死を平安に迎えられる保証まで与えられます。

「ヨセフが手ずからあなたの目を閉じるであろう」
（創世記46:4）

ヤコブにはこのような約束が与えられましたが、実現はまだ先のことです。

しかし、それを信じて生きるのが信仰者の生涯なのです。

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神の約束に信頼を置き、逆方向に進んでいるように見える時も、神の御計画は進行しているのだと信じ、今日の歩みを進めて参りましょう。

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