今日のみ言葉【No.3303】(2024年 3月 6日)「ヨセフの夢(2)」
兄弟たちは彼をねたんだ。しかし父はこの言葉を心にとめた。
(創世記37:11)
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万能感と幼児性。
「洗礼を受けたが、人間関係は全く改善されない。神は本当に働いているのか」
と疑問を持つクリスチャンは、まずこの2つが自分の中にはびこっていないかチェックすることをお勧めします。
これがあると、自分が祈ったことは、すべて自分が考えた通りにうまく行くと思い、その実現のために周囲の人が動くのは当然だと信じて疑いません。
それは2つの夢を見たヨセフのようです。
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悪意は無いが、まだ精神的に幼かったヨセフは、2つ目の夢を見ました。
「わたしはまた夢を見ました。日と月と十一の星とがわたしを拝みました」
(創世記37:9)
この夢の「十一の星」とは兄弟たちのことだとわかります。
「日」は父ヤコブのことで、「月」は母親です。
この時、すでにヨセフの母ラケルは死んでいますから、ラケルの女奴隷であるビルハのことを指します。
いずれにしても、兄弟全員が自分に従うという第1の夢からスケールが広がって、第2の夢では父も母も自分を拝むようになるというのです。
こんなことを言ったら、
「言われた人たちはどうだろう。自分に腹を立てて、敵意を持つのではないか」
と彼は想像できなかったのでしょうか?
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幼子はトイレットトレーニングができていませんから、垂れ流しです。
ヨセフもまた思ったことをそのまま言う垂れ流し状態でした。
「彼はこれを父と兄弟たちに語った」
(創世記37:9)
周りが大人ならそれを知り、文句を言わずに始末してくれるのでしょうが、兄弟たちも多少の幼児性は残っていたようです。
「兄弟たちは彼をねたんだ」
(創世記37:11)
とあります。
父ヤコブはさすがに大人です。
他の息子たちの心情を配慮して、ヨセフをとがめ、注意した後、
「しかし父はこの言葉を心にとめた」
(創世記37:11)
として、ヨセフを完全に悪いとして処理せず、
「もしかしてここに神のメッセージがあるのではないか」
と含みを持たせた態度を取っています。
そして、確かにこの夢の通りになるのです。
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神はヨセフの将来を夢で知らせ、彼が今後の苦難を通る時の支えとなるようにして下さいました。
しかし、万能感と幼児性に満ちる人間は、それを誤用します。
スタートラインはそこからです。
幼くて思慮が足りず、何でも思う通りにしたい自己中心の自分であると認め、その惨めな自分から、一歩一歩、神の方向へとわずかな進歩を積み重ねていくのです。
その道はなかなか進まない苦難の道ですが、そこを通る時の自分を支えるのが、夢なのです。
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神が与えて下さった夢を大事にし、今日の一歩を進めて参りましょう。
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