今日のみ言葉【No.540】(2013年 4月 9日)

あなたがたがエジプトから出てこられた時、主があなたがたの前で紅海の水を干
されたこと
(ヨシュア記2:10)

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今は退職された元警察署長の方のお話です。

警察官になって上司から命じられた最初の仕事は、

「○○君、××に行ってお茶を飲んできなさい。」

という警察の仕事らしくない命令でした。

この「××」とは当時の赤線地帯、売春街です。

そこのお店の「やり手ばあさん」と呼ばれる人と半日お茶を飲んでしゃべってく
る仕事を半年続けさせられたそうです。

実は犯罪者というのはそういう場所に来て身を隠し、ホッとしたいのだそうです。

気を許した女性には、自分のしたことをペラペラと自慢して話してしまいます。

あわよくばそういった情報をつかみ、その町の本当の姿を知るための、いわば実
務研修のような仕事だったのです。

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ヨシュア記2章には遊女ラハブの記事があります。

昔も今も、夜の街には表には出てこない裏の情報が満載です。

ヨシュアがつかわした二人の斥候(スパイ)は、エリコの地の内情を探るために
遊女ラハブの家に泊まりました。

そしてエリコの人々はイスラエルの噂を聞き、本当は恐れているという真実を知
ったのです。

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ラハブは聡い女性だったようです。

彼女は「イスラエルの民には真の神が共におられる」と女の直感でキャッチした
のです。

ラハブがエリコの敵である二人のスパイをかくまったのは、神が彼らと共におら
れることを知り、それを信じたからです。

「あなたがたの神、主は上の天にも、下の地にも、神でいらせられるからで
す。」
(ヨシュア記2:11)

そして彼女はその信仰を実行に移しました。

二人の斥候に

「わたしたちの命を救って、死を免れさせてください」
(ヨシュア記2:12)

と願い、窓に赤い糸のひもを結びつけ、これをしるしとし、その家にいる自分た
ちには危害が及ばないように約束させました。

やがてイスラエルがエリコの町を陥落させた時、赤い糸のひもをしるしとしたラ
ハブ一族は救われたのです。

後にラハブは、マタイによる福音書1章のイエス・キリストの系図の中にその名
が刻まれるという光栄を得ています。

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神様のみ業を見聞きしたら、ラハブのようにそれを信じ、その信仰を実際に行動
として示すことが私たちの命を救います。

「紅海の水を干された」

という情報は、ラハブも私たちも同じように得ています。

そのことをどのように受け止め、今日からの人生に生かしていくか、神様は私た
ちをご覧になり、その行動を待っておられるのです。

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主に信頼する一歩となる行動を起こして参りましょう。